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森と林業の本

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2021/07/31

切り株の上の、苔の上の生態系

まったく久しぶりの「切り株の上の生態系」シリーズ。って、そんなシリーズがあったことを覚えている人も少ないと思うが。

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木を伐った断面に、新たな生きものが育っている状態を紹介しているのだよ。苔むしているのは珍しくないが、キノコが生えているという点で新しいかな。

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ついでに、こちらは切り株というわけではないが、伐採後の丸太の断面に生えたサルノコシカケ系キノコ。

ただし、切り株は基本的に苔などほかの植物が芽生える初期条件は悪いのではないかと思う。

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これなど、伐採されてそこそこの年数が経つのに、幹など樹皮周りには苔が着いているが、伐られた断面は何も生えていない。断面から殺菌性かアレロパシー系の樹液でも出したか。断面にほかの植物が生えるのを忌避する効能があるのかもしれない。それが時間とともに成分が飛んで、腐りだしてから生えるのだろう。

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これも断面というより幹なのだが、苔がびっしりついたら、そこにカエデの種子が飛んでいたのか芽生えていた。苔が生えると土壌の代わりになる。

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これは苔の上からいろいろな稚樹が生えて、倒木更新が起き始めている例。

それにしても、前夜に大雨が降ったおかげで湿気たっぷり、苔の多い森だった。

 

 

 

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