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森と林業の本

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2021/07/13

「木のおなら」に幽霊の森……

なんとも妙なタイトルの記事。

「木のおなら」が臭い!幽霊化した森と温暖化の関係

ちょいと懲りすぎだ。読めば、幽霊化した森とはゴーストフォレスト、つまり立ち枯れした木々の森のことらしいし、「木のおなら」というのも、枯れた木が発生させる気体(二酸化炭素やメタン、亜酸化窒素など)のことを勝手におならにしてしまったよう。ただし、これらの気体は、温室効果ガスでもある。

実は、これに類する記事は、すでに書いていた。

アマゾンも、水田も、シカも温暖化ガスを排出!

014

ようするに、アマゾン川でも田んぼでも水没したところの有機物は腐ってメタンなどを発生させる、それが地球温暖化を進めるとしたら、森林に期待してばかりはおられないということ。むしろ森林が助長している可能性さえ出てくる。そして温暖化が進めば、海面だけでなく、水位を上げる地域は多くあり、そこにある森林や植物は水没して枯れる分も増えるだろう。それがまた「おなら」を発生させる……。別に与太記事ではなく、ちゃんと研究されていることなんだが。

これも「森林を巡る異論」の一つである。

ただ、考察が必要なのは量の面かな。質としては「森も温室効果ガスを発生させる」ことは間違いないが、それがどれだけ地球環境に影響を与える量なのか、まだわからない。

私は、よく林業に関して「量ではなく質」と言っているが、環境問題に関しては「質より量」ではないかと思う。
とくに感じるのはマイクロプラスチックだ。本当に生物体に害を与えているのかよくわからない。マイクロな状態になったプラスチックは、仮に食べても消化管を通り抜けて排泄させてしまえば、危険性はぐっと下がる。プラスチックが体内に入ることをヨシとはしないが、大騒ぎするほどなのか。

まあ、ボチボチ考えよう。

 

 

 

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