玄関先シリーズ3 ユリはなぜ咲くのか
玄関前のアスファルトのひび割れや石の割れ目などに育つ雑草?やスギを紹介してきたが、実はもっとも目立つのがコレである。
ユリだ。見つけても、そのうち花が咲いたらきれいだから、花が散ってから摘み取ろう……と思っているうちに増えて、次々と生えだした。
一ヶ所ではなく、岩の隙間やコンクリートのひび割れ、とうとう側溝の中にまで生えてきた。
そのうち摘み取らねばヤバい。いつからユリが雑草のようになったんだ。
と思って正確な名前を調べてみた。見たところ、ヤマユリかテッポウユリなのだが……まずヤマユユリではなさそうだ。では、テッポウユリか、と思いきや、実はテッポウユリは球根で増えて種子はつけないとわかって、こんな隙間から生えることはないとわかった。
では、何か。どうやらシンテッポウユリらしいのだ。これはテッポウユリと台湾のタカサゴユリの交配種で、園芸用につくられた品種だった。ただこちらは種子を稔らせるし1年で育つので非常に繁殖しやすい。各地で雑草化しているのはこちららしい。それにしても名前がシン?
今はシン・ゴジラやシン・エヴェンゲリオンなんぞ(次はシン・ウルトラマンだとか)が流行っているから、シンテッポウユリなのか?
いや、誕生したのは、こちらの方がずっと早いらしい。新鉄砲百合と命名されていたのだ。調べれば調べるほど、かなり厄介な外来種というか園芸種だった。一時期、勝手に種をまいて勝手に花を咲かせようという「ワイルドフラワー」緑化が流行ったことがあったのだが、その一味なのだ。その仲間にはオオキンケイギクなど特定外来生物もいるからね。
うううむ。悩むところだが、花も咲き終わったら、さっさと駆除するか。蕾のものはどうする?
« Y!ニュース「CO2削減の切り札?再エネの拡大…」を書いた裏話 | トップページ | シカとカモシカ……の糞 »
「生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事
- 庭で自給するジュースと七草(2025.01.06)
- 厄除けは森の中で(2025.01.04)
- ため池やダム湖の生態系(2024.12.23)
- 野良じゃがで炭素蓄積(2024.12.22)
- ちょっと田園地帯を歩けば(2024.12.19)
コメント