ソロモン諸島の「藪」は戦跡か
終戦記念、第二弾。ソロモン諸島の戦跡。
ソロモン諸島には2度行っているのだが、こちらは2度目。そこで訪れたのが西端のショートランド諸島。すぐ隣のブーゲンビル島はパプア・ニューギニアだが、実は独立戦争をしている真っ盛りであった。BRA(ブーゲンビル独立軍)の船もよく見かけた。
そこには、ジャングルの中に飛行機の残骸がたくさんあった。
これらは、第2次世界大戦の時のものだ。機種は、小型だから戦闘機だろうか。複座ぽくも見えるので水上偵察機かもしれない。日本軍かアメリカ軍かもわからない。乗員はおそらく亡くなっただろうが、遺骨はどうしたのだろうか。
こうした残骸が、村の資材にもなっていた。ジュラルミンの翼を小川の橋にするとか。ヘルメットが器だったり。
驚いたのは、こちら。
このブッシュが何?と思うかもしれないが、実は爆弾投下跡。ここに爆弾が落ちたら、地面を抉って水が湧きだしたのだそうだ。そして、そこに木が育ったのだとか。こんなブッシュがいくつもあると教わったが……。
湿地に生える樹木なのか。周りは草刈りをしているのだろうか。疑問はあるが、これも戦跡だろう。
沈船もある。湾内にいくつも沈んでいた。
そう言えば、ソロモン諸島から今回の東京オリンピックに参加した水泳選手がいる。ソロモンには競泳を練習するようなブールがない(せいぜいリゾートホテルのレジャープール?)ため、沈船から海に飛び込んで練習したというエピソードがツイッターの動画で紹介されていた。波のある海で練習と言うのは、次元が違いすぎる。もちろん天候によっては泳げないだろう。
昨日のナウルからもそうだが、世界中にはそんな選手が多かった。ちゃんとした競技用トラックのない国の陸上選手。ランニングシューズさえ手に入らない選手。
日本や欧米の選手は、メーカーが後援し、コーチはもちろん医者や気象予報士までサポートに入る(「お帰りモネ」より)。そして科学的トレーニングと栄養補給やメンタル維持。。。。
もともと私はアスリートが嫌い(!)で、オリンピック放送もまったく見なかったのだが、こんなエピソードを聞くたびに違和感が強まる。なんか、オリンピックの変質が強まっている気がする。スポーツの世界も格差社会か二極分化か。
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