外国資本による森林買収に関する調査
まだやってんの? と言いたくなるのが、林野庁の「外国資本による森林買収に関する調査の結果について」。
外野がうるさくて、止められないんだろうなあ。でも、数字を見ると毎度のことながら無意味さを感じる。
合計12件、22ヘクタール。
平成18年から令和2年の事例の累計は278件、2376haだそうで。相変わらず1ヘクタール未満も多いし、はっきり別荘建設としているものまで森林買収に入れるべきかね?
なお、国内の外資系起業と思われる者による森林買収は26件、404ヘクタールである。こちらの累計は240件、5765ha。
詳しくはリンク先へどうぞ。
せっかくだら、国内の森林取引の実態も合わせて報告してほしい。そして外国資本と対比させたら、その規模が一般にも伝わるのではないか。1ヘクタール未満を入れたらちょっと多くなりすぎるかな……昨年はプライベートキャンプ場にするための森林買収が伸びたから、その影響も見てみたい。
どうせなら使える・考えさせる報告にするべきだ。素人は、1ヘクタールの土地……ええと、3300坪か、そんなに広い土地が外国人の所有になっちゃったの~と住宅地と同じ感覚で見てしまうだろうから。
だいたい森林の取引を増やして流動性を持たせることが、林業にもプラスに働くと思う。目的はなんであれ、所有者が移ることでマネーフローが増えて関心も向く。そして、金を払って手に入れたら寝かすことはあまりなく、何らかのアクションを起こすだろう。それが林業的なものか、プライベートな趣味なのか、まったく新たな事業なのか。
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