ナウルの椰子の弾痕
終戦間近だから、こんな話題。
はるか昔、南太平洋のナウル共和国に行ったことがある。当時はグアム島からナウル航空で行けた。今より便利だった(笑)。現在はブリスベーン経由だったかな?
ナウル滞在は、ほんの数日だったが、周囲20キロ未満の孤島だから、そんなに見るところもない。
で、海岸を散歩することも多かったのだが、そこで撮った写真。おそらくセルフタイマーで撮影したはず。一人旅だから。
この椰子の木の幹には、いくつもの弾痕があった。アップで撮らなかったのは残念だが、それを残したのは、おそらく旧日本軍だろう。
ナウル島は、元ドイツ保護領で、第一次大戦後にオーストラリアやイギリスなどの委任統治領となり、太平洋戦争が始まると、日本が占領した歴史がある。占領時に戦闘があったかどうか不明だが、その後戦場になることなく終戦を迎えた。でも、日本軍が駐留して基地をつくっていたのだから、なかには射撃訓練と称して椰子の木を的に撃った兵隊もいたかもしれない(^^;)。
これも今はほとんどないと思うが、南洋の木材を輸入して製材すると、中に弾丸が眠っていて、製材機械の刃が欠けてしまったという話があるが、それも戦争の遺産だろう。熱帯木材の輸入元は、フィリピン、マレー、インドネシア、ソロモン、ニューギニア……と日本軍の足跡の残る地域が大半だ。
こちらは日本軍がつくったらしいトーチカ跡。敵の上陸に備えたのだろう。だが、今では豚小屋になっていた。
これも戦争遺産になるかもしれない。
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