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森と林業と田舎の本

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2021/09/25

ヒガンバナはいかに分布を広げるか

紅葉で知られる竜田川。その沿岸には遊歩道が設けられ、公園となっている地域もあるのだが、斑鳩町のそんな一角を歩いた。 三室山の近くでもある。

ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり

さすがに紅葉にはまだ早いが(というより暑すぎる。夏の気分だ)、川のほとりにカエデが多く植えられ、なかなか見映えはよい。
幅は、せいぜい30m~50mまでで隣接して道路も伸びているから、車がブンブン走る音がする。それが鬱陶しいのだが、幸い車の姿は樹影に隠れてほとんど見えない。ちょっと耳を塞ぐつもりで歩くと、わりとゆったりとした気分になれる。それが数キロにわたるのだが……。

ところどころに、ヒガンバナが咲いているのである。

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その咲き方。なんだか意図的なものを感じないか。大きな木の根元に多いし……。

実はヒガンバナに種子はない

記事に書いた通り、株分けで増えてきた。株分けをするのは人間である。そもそも外来種で、過去に日本にはなかった。だから「日本の原風景」ではないのだが……。

昔は田畑の畦道に株……鱗茎を植えたのだ。ヒガンバナは毒を持っていてミミズやモグラが忌避し、畦に穴を開けないから……と言われている。

が、近年は花が美しいからという理由も増えているだろう。葉が赤くなる前に赤い花が鮮やかである。

で、竜田川の河川公園なのだが……あきらかに人が植えたことを想像させる分布の仕方。しかし、肝心の植えた人は誰なんだろう。公園づくりの中で計画的に行ったものなのか、個人がこっそり?植えて回ったのか。中国から持ち帰ったと伝わるが、では斑鳩なんだから遣隋使・遣唐使かなあ(^^;)。まさか、1300年前らか綿々と咲き続けてきたとは思わないが。公園を作ったのは戦後だから、それ以降かもしれない。

これが造園計画に沿ったものならおかしくないが、どうだか。こっそり、夜中に公園に出没してヒガンバナの鱗茎を長靴姿で植えて回る風変わりな人々の一団がいるとしたら……。

ちょっとホラー。

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これはオマケだが、特定外来生物のクビアカツヤカミキリが出没するらしい。

 

 

 

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コメント

『梅干と日本刀』だと救荒植物とされていますが、現在ではモグラよけとされているようです。

もぐらにあらされたら崩れてしまう土手まわりとかによく植えられています。

たしかに救荒植物だったらしいですが、肝心の鱗茎には毒が含まれるので……すりおろして水にさらしてデンプンを取り出さないといけません。

一度、試してみたい……。でも、今やヒガンバナを掘り起こしていたら怒られそう。

水俣でも、彼岸花は救荒食として植えたという話は聞いていますが、実際に食べた話は聞いたことがありません。でも10年くらい前に、高千穂に呼んでもらった時に、戦後は食べていたという話を聞きました。水にさらしてデンプンだけを取って、お湯で練っていたということです。

アルカイド系の毒は水に溶けるのでしょう。でも、面倒なので、よほどの飢饉のときしかやらなかったのではないかと思います。
熱帯では、たいていの野生のイモは毒を含むので、水にさらしてデンプンを取るそうです。サトイモも火を通さないといけないし、サツマイモやキャッサバも、毒のないように品種改良したのかも。

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