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森と林業の本

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2021/10/05

ソーラー予定地の磨崖仏

幾度か取り上げた、奈良県平群町のメガソーラー建設予定地。そこにあった裏の谷磨崖仏が削られたことも伝えた。その後、削った石仏部分は保管されていると聞いていたが、実物をどこにも公開していないのだから、怪しげだった。

奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの

ところが久しぶりに建設予定地を訪ねると、その入り口とも言えるどんづまりの藪に、妙な石仏を発見。どうやらこれが……。

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なんだか目新しいが、削った石仏を宝塔のようにした板碑らしい……。

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岩にあった磨崖仏と比べると痛々しさが伝わる。周りの石が新しいからだけでなく、作られた祈念ではなく、破壊された過去を想像させるからだろうか。なんか貧弱に見える。せめて庵でもあればよいのだが。

現地は、今後どうなるのか。建設は県の中止命令以降、工事は行われていない。伐採-造成地の崩落を防止する措置を細々と行われているだけだが、目に見える変化はない。

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これが現地の様子。伐採しただけの斜面には草が繁っているが、作業道を入れたり表土を剥いだところは無残に崩れて、もはや道としての機能しないだろう。今後削った頂部と埋めた谷をどうするのか、どうなるのか注視だ。

 

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