無料ブログはココログ

森と林業と田舎の本

« 都市樹木地図と動物侵入経路 | トップページ | 奈良の古墳バナナ »

2021/10/02

2020年の木材自給率は41.8%に!

ひっそりと発表されていたから目につかなかったが、2020年の木材需給表が発表されていた。

それによると、木材自給率は41.8%。前年比で4.0ポイントも上昇している。いきなり4割台に立ったのである。これは自給率10年連続上昇でもある。

もっとも、さほど自慢できる状況でもないことはわかる。

2020年の木材の総需要量は7443万9000立方メートル、前年から746万6000立方メートル(9.1%)減少しているのだから。
とくに用材が、前年に比べて987万7000立方メートル(13.9%)減少、しいたけ原木も9000立方メートル(3.6%)減少、燃料材だけが241万9000立方メートル(23.3%)増加している。

国内生産量は、3114万9000立方メートルと前年比16万1000立方メートル(0.5%)増加した。もっとも用材は182万5000立方メートル(7.7%)減少している。しいたけ原木が9000立方メートル(3.6%)減少、燃料材が199万5000立方メートル(28.8%)増加……つまり全体の消費は減ったのに、燃やすための木材生産が増えたから自給率も上がった、というちょっと詐欺的(笑)な増え方。
もはや木材の主な使い道は燃料……という前々世紀の社会にもどってしまったかのよう。

ちなみに2020年の輸入量は、4329万立方メートル。前年と比較すると762万7000立方メートル(15.0%)減少した。用材が805万2000方メートル(17.0%)減少し、燃料材が42万4000立方メートル(12.3%)増加している。

昨年はウッドショックがあって用材(建材)輸入が減ったことも影響を受けているだろうが、結果として(見かけは)4%も自給率が上がって林野庁的には嬉しいのではなかろうか。

2020_20211002212201

« 都市樹木地図と動物侵入経路 | トップページ | 奈良の古墳バナナ »

政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

木材自給率が40%を超えましたか?素晴らしい事ですね!2021年は輸入材がさらに減り、燃やす方は増えているので50%は軽く超えるのではないかと思っています。
思えば2009年に策定された「森林・林業再生プラン」…当時の原木価格は低調でホンマかいなと皆が思ってました。しかし「10年後の木材自給率50%以上」が達成できそうじゃないですか。
当時の政権は、先を読む力があったと言う事ですね!
残りの「山村地域の活性化」「環境負荷の少ない社会の実現」も合わせて達成しないと数字だけの達成になりますが…ひとまず喜んでおきます。

それは皮肉ですか(笑)。
この上は、どんどん木材需要を減らしていき、国産燃料によるバイオマス発電を増やせば、自給率50%どころか60%も夢じゃない!

量とか割合(自給率)ではなく、純益や利益率で発表してほしいんですけどね。

そうです!安全面からも、利益率の良い仕事をしないと皆が幸せにはなりません。発電材料の生産は単価も低く、そのうち会社も疲弊してゆきます。
某政権は高校授業料無償化や何処まで行っても1,000円高速とか、かなり大胆な事をやってくれました。当時、2人の子供を学校に行かせていた我が家にとっては救世主でしたよ。
出でよ!そんな政党。日本を、木材業界の声にもっと耳を傾けなさいよ…と思っています。

今がまさに何度か目の拡大造林に入ったと思います。木材の輸出や製材用、合板用、バイオマス発電用等の用途で、切りやすい山が丸坊主です。伐採中止の後に、卸し価格の上昇に伴い植林(造林)が後回しでまるごと売り捌かれている様に感じます。さらに成長の早い樹木の植林の開発が始まったりで、製材や乾燥、切削や接着、強度の確証等に時間が掛かる事は後回しです。バイオマス発電用の木材チップの利用も本来は端材の利用を想定して、水分が多く熱量の少ない杉等をやし殻と混焼して木材利用を促進する事を当初は想定していないと思います。農林水産業は補助金で手厚く保護されて来ましたが、景気(酔態?)衰退により財源が枯渇してもおかしくないと思います。今働いている方々の給与の低さから伺える事です。時代は繰り返されていますね。

まさに拡大造林ですね。水持ちの良い松や雑木を叩き伐って針葉樹一本槍で植林し、植生を壊した造林です。今も管理し易い山からハゲ山と化しています。そして段々と採算性が悪くなる奥山 に追い込まれて行きます。無理をするので事故が増えて行きます。
よく新人スタッフから聞かれます。「当社は皆伐はしないのですか?」「土砂災害の事を考え、広い範囲での皆伐はしません。再造林は獣害による被害リスクが高く、成木になるまでの保育費用を考えると採算が合わないと考えています。第一、将来君達の仕事が無くなる可能性が増えますよ」
自伐林家の方々が警鐘を鳴らす理由も分からん事も無いです。歴史は繰り返す…

拡大造林のために雑木を伐って……というところまでは前回と似ています。伐ったのは雑木ではなく、スギやヒノキ林ですが。
でも、その後植えずに放置が増えているのだから、拡大はげ山ですね(-_-;)。

日本の林業関係者は、一斉造林して一斉に伐る(皆伐)ことこそが林業の王道という思い込みに縛られています。

山で皆伐してから植林してない山は見た事ないなぁ
経営計画書とかどうしてるのかな?

仮に植林しなくて天然更新しても翌年には下草刈りが必要に成る程に生い茂りますし、伐根が腐る五年程を仮に放置をしたらそれはもう様々な植物が生い茂ります。それほどまでに日本の気候と土壌と植生は豊かです。

まぁ、そのせいで外材には経費の面で価格競争に勝てない訳なんですが、禿げ山になるなんて江戸時代の燃料が主に木材の時代で毎年執拗に刈らない限りならないのでは?

まぁ、地質の問題と急峻すぎて土がつかない所もありますが、限られた所しかないと思いますよ?

連投失礼します。
ついでに言うなれば植林が必ずしも良いことだとは、思っておりません。

明らかに杉と檜は植えすぎです。
花粉の出ない杉を開発してまで植える必要は無いと思います。

天然更新は適した所に適した物が自然に生えてきます。
良くある迷信で針葉樹は土砂崩れが起きるから広葉樹を植えるとか言う迷信が幅広く根付き過ぎです。
天然の針葉樹はしっかり地表を掴んでます。

無理に適してない山に広葉樹を植えて逆に表層崩壊を起こしてる山が何処とは言わないですが長野県にはあります。

せめて表層崩壊と深層崩壊の違いをもっと一般の人に知って欲しいし治水治山の工事は必要だからやっているので、土砂崩れの防止にひたすら広葉樹を植えたら良いと言う迷信は失くなって欲しいです。

本当に連投すみません。
あと、バイオマス発電についてですが赤松が生えない地域では理解が難しいかも知れませんが、赤松は生命力が強く植林した山を侵食し植生地域を大幅に増やしていきます。

昔なら用材としての使い道があったのでまだマシでしたがやはりヤニが多過ぎて現代では使い道がありません。

放置してるとどんどん生えてくる赤松を切っても運搬費で赤字になるし育った赤松は伐採するだけでもかなり大変で危険な事です。

そんな中でバイオマス発電で赤松のチップ材を受け入れてくれるようになったのは、大変ありがたい事です。山に捨てるしかなかった材が山主さんに少しとは言え還元出来るようになりましたし、昔と違い燃料が木材だけじゃなく様々な事で発電出来るようになったので、山で木を取りすぎると言う事もなくなりました。

まぁ、バイオマス発電所の近くの山でしか利益になりませんが、、、

出来る事なら小型のバイオマス発電所が全国に展開してくれたらリスクの面やエネルギー効率化の面でも大変良いことだとは個人的には思ってます。

森林と言うのは適切に管理出来れば一種の永久機関のエネルギーになると個人的には思ってます。

おはよう御座います!
田中様、大盛況ですね。色々な世代の方の山に対する思いを聞けて大変勉強になっております。
因みに、元マツタケの産地であった当地域では、二代目三代目の埋土種子が発芽し、アカマツ林が復活しています。用材としてでは無く、マツタケと言う林産物の母樹として期待しています。

皆伐した跡に再造林しているのは3割しかない、とは林野庁も認めている事実ですよ。そして放置して10年経っても草しか生えていない伐採跡地も山ほどあります。そして、そうした土地はたいてい「天然更新をめざしています」と言い訳しています。

残材や端材による本来の意味のバイオマス発電ができるのは、日本ではせいぜい5つぐらいでしょう。その10倍もつくられたのは、元から日本の林業なんて相手にしていない発電所ですよ。

目の前の林業地だけ見ていてもダメで、土地によってさまざまな状態があります。

ご指摘有り難うございます。
林野庁のHPを見てとても驚きました。自分の狭い見識を思い知らされた気分です。勉強になりました。

所で、天然更新で一つ思い違いをされてるかと思われる所があります。

経営計画書で天然更新を選択した場合でもha当たりで規定の本数の苗が生えてこなかった場合は行政から補植するように指示が下ります。

ですが、天然更新の場合は植林した場合よりも本数が生えないのはまずあり得ないと思われます。

皆伐地で草原になる程の土壌があり草原のままで森林の形成に移行しない場合は、理由として大きく2つあると思います。

一つは林野庁のHPにもあったように肉食動物の絶滅と猟師の減少による草食動物の増加による食害。

そして、こちらが本命だと思われるのですが、表に出てきづらい情報ですが植林の失敗です。

適してない土地に適してない樹木を植える時に発生しやすいです。
内容としては、植林しても翌年の下刈りまでの間に実生の苗に被圧され成長出来ずに徐々に淘汰されていきます。

ですが、下草刈りでは主木扱いなので成長出来ない苗を残して他は刈り取ります。

それを数年繰り返すと成長した樹木が残らない草原が出来上がります。
毎年執拗に刈り取る現代の禿げ山の完成です。
これが今の日本で一番多いのではないでしょうか?

この仕組みの恐ろしい所は、現場の作業員や監督もしくは県の職員ですらこの山の植林は失敗してるとわかっていても声をあげれない所ですね。
日本の補助金制度の欠点だと思われます。

本来の植林とは大変難しい事です。

天然更新にする一番の理由であった割に合わないってのはこう言う所も大きいのではないでしょうか?

最近では、ウッドショックだなんだと言われてますが、大戦後や高度成長期時の当時のような木材の需要や価格にはならないでしょう。
なるべきではないと思います。

もう無理な皆伐や植林はせずに割の合わない奥山は天然更新で人の手を入れず自然に還すべきだと思います。

バイオマス発電についても色々とお話したかったですが、話が広がり過ぎるのでまたの機会にでも、自分のコメントなんかに返事を頂き有り難うございました。

山のオヤジ様へ

今年は松茸が久々の豊作でおめでとうございます。
私も山の仕事につくまでは、松茸なんか一生口にする機会がない食べ物だと思ってました。

松茸の土瓶蒸しが出汁で煮てるものだと知った時はカルチャーショックを受けましたし、その美味しさを知った時の衝撃も忘れられません。
更に現地の人が松茸をすき焼きに入れる文化を知った時の衝撃を忘れられません。

ですが、何故か、不思議と、松茸シーズンになると里の仕事が増えて普段は嫌がる赤松の林に近付けない今日この頃です。

今年は山葡萄をジンでつけるのが好きなので、収穫してたら葉の形が違うのに気付き実を齧ってみたら苦くてこれは違うと思う今日この頃です。

毒草や毒茸に気をつけようと思う今日この頃です。

土瓶までは買いました。

今の所はお茶葉しか煮てません。

子供の頃には、マツタケを割いて丼鉢てんこ盛りでウドンの様に食べてました。味はシイタケの方が好きですね。
皆伐再造林・木材自給率・木質バイオマス発電…私も話したい事は沢山あります。
また、何処かでゆっくりと語れる機会があれば良いと思っています。ご安全に!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 都市樹木地図と動物侵入経路 | トップページ | 奈良の古墳バナナ »

December 2021
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と筆者の関連リンク先