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2021/10/04

「昔話法廷」で知る異論の力

私が好きなNHK番組に「昔話法廷」がある。以前はEテレでイレギュラーな放映だったのだが、今晩は総合テレビで。だから急いで告知。

日本やヨーロッパの昔話を法廷という裁きの場に上げることで、別の視点からの世界を浮かび上がらせるドラマである。と言ってもたいてい15分の短編であるが。
そこでは有名な昔話の裏に隠された仰天の真実が暴かれる。

たとえば「浦島太郎」は、乙姫を妊娠させて逃げていた? 「赤ずきん」は、オオカミにおばあさんを売り渡していた? 「白雪姫」は義理の王妃を罪に陥れるための陰謀を企んでいた? 

そこで何が真実か、何が罪か、を考えさせるという番組で、判決は示されない。視聴者にゆだねられている。

これまで昔話と言えば勧善懲悪的なストーリーが目立ったが、そこに異論をつきつけ、どっちが正しいのか。どっちの意見もくみ取ったらどうなるか、を改めて考えさせるものだ。ネットでも見られるので是非。

 

そして今夜、なんと最高傑作「桃太郎」が総合テレビ(午後11時半より)で拡大版33分が再放送。脚本もすごいが演じる俳優もすごい。脚本は森下佳子、検察官に天海祐希、弁護人に佐藤浩市、桃太郎に仲野太賀。演技力にも魅了されたが、話はどんでん返しが続き、何かまったく別の真実が示され、何が、誰が悪いのかわからなくなる。また重要な視点としてSNSまで登場する。

Photo_20211004111901

私は3月の放送で見て、度肝を抜かれ衝撃を受けたよ。

事件は一方的に見ても真実はわからない、とよく言われる。とくに報道される刑事事件はそうだ。しかし、もっと日常的、あるいは科学的と思われている世の中の常識にも通じる。私はとくに森林、林業、そして地球環境問題で強く感じる。

森林がいかに環境に関わっているか。それ自体は否定しないまでも、もしかしたらトンデモな勘違いをしていませんか?と問いたい。みんなが信じていることは、実はバイアスだらけだ。それも信じたいことだけを信じ、都合の悪いことは意識から外し、これまで信じてきたことを否定されるのがイヤだから新事実に目をつぶり、必死で否定する……その繰り返しではないか。

では、私が提示する「森林の本当の姿」が正しいかと言えば、そう思う人は田中淳夫バイアスにかかっているのである(笑)。

ようは自分で考えなくてはならない。それも幅広く異論・異説を含めて咀嚼し、自分の思い込みを取っ払うことだ。他人の意見にただ乗りするな、と言いたい。乗りたかったら、十分に咀嚼して味わってからだ。自分の意見を信じるな、とも言えるだろうか。

その材料にならないか、という思いで、現在出版を準備中。この「昔話法廷」に着想を得て執筆した、わけではない(^o^)。

タイトルは「虚構の森」。森が地球環境に大切、なんて誰が言った? SDGsの罠に気をつけろ!

 

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