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森と林業と田舎の本

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2021/11/30

ウッドショックを感じる

ホームセンターでツーバイフォー材を購入した。たった4本、というか4枚というか。

でも、価格にびっくり。以前はと300円台、たまに200円を切る代物まであったのに、今や税込で700円を越す。2倍以上かあ。それも量が少ない。かつてはドンと積んであったのが、今や売り場の隅に少しだけ。

ここで私にとって初めてウッドショックを感じたのである(笑)。今年になって記事書いたりテレビやラジオに出たりウッドショックについてはこんなに関わってきたのに。ウッドショック、まだ終わっていないようである。(遅いよ。)

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そんなときに朝日新聞の夕刊にウッドショックの連載が始まった。「現場へ!」というコーナー。遅いよ(笑)。オレと一緒やん。

訪れる「現場」は、国産材の生産現場。大分の日田とか岡山の院庄林業、福島の協和木材などだ。そして論調は、基本「コロナ禍で木の価値が上がった」というものだ。そして山主や素材生産業者は儲かっている様子を描く。

なんとなく違和感が拭えない。「現場」の様子は否定しないが……ようするに皆伐で儲けているからだ。いつまで伐り続ける?
そして「輸入材の入荷が戻り、価格低下が見込まれる今後が正念場」というセリフ。今の高値が通常価格になったわけではない。とくに国産材は。

これはウッドショックについて語るときに常に指摘しているのだが、この現象は、木材が足りなくなったからではない。欧米でも日本でも、山には立木が眠っている。それを伐って出して、製材し運んで行く歯車が狂っただけ。単に需要と供給のバランスが一時的に崩れただけなのである。加えて山火事やストライキや虫害やコンテナと貨物船不足、そしてコロナ禍で労働力が動かせない……などの要因が重なったのだろう。

これは木材だけでなく、ほかの資源も同じだろう。

では、じっと鎮静化するのを待てばいいのか? しかし、私のような日曜大工に毛の生えたことをしようとするものにとっては、2倍価格のツーバイフォー材も買ってしまう。その分、古材の再利用もして経費節減する予定。

……これって、いいことではないか。森林への負荷が減る。林業関係者の利益が増える。高くなればなるほどロスを減らそうとするし、無駄遣いもしなくなる。工夫を凝らすし、SDGsにも合致するではないか。

さらに付け加えると、バイオマス燃料の値段も爆上がりしている。おかげで使えない。国産も、輸入木質ペレットも、パームオイルも。これでバイオマス発電所が止まるといいなあ。(すでにパーム油発電所は止まっているみたい。赤字なら止めるのは、電力供給の公共性……なんて建前はなく、利益しか考えないこの手の企業では当たり前。)

ここは喜ぶべきなのかもしれない。

 

 

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コメント

虚構の森…買いました。楽しみながら読ませて頂いています。
当地域でも高騰していた桧柱口ですが、先週の木材市で大暴落しました。需要が供給を上回った事による桧原木の高騰により、素材生産者が間伐作業から皆伐作業に切り替えた事で木材市場への出荷が増えました。木材市場が整木できないほど多量に出荷された原木により、今度は買い方である製材所のキャパを上回ってしまい、供給過多を招き高騰の終焉を迎えた感があります。
林野庁は日本の国土には1,000万haの植林地があり、その成長量は伐採量を上回る…と、皆伐再造林を推進しています。しかし私の感覚では、経済的地形的に考えて利用可能な植林地は半分あるかどうかと思います。しかも伐採をし易い場所から始めているので、年々奥地の搬出困難な施業地に追い込まれています。
現在ある植林地は、先人が費用と手間をかけて作り上げた美林であり、我々はその収穫だけをしているだけです。今後再造林された植林木を獣害や気象害から守りながら50年保育して行く作業費や人員があるとは思えません。

日本唯一の資源である森林を大事に使ってゆく施業が求められると思います…できるなら(笑)

虚構…いつわり…作り事…「虚構の森」の題名はナイス!です(笑)

拙著お買い上げ、ありがとうございますv(^0^)。

そろそろ値崩れが始まっているようですね。私もちょくちょく聞いているのですが、新聞記事には描かれていない。情報が遅いよ(笑)。
今度は逆ウッドショックになるかもしれません。大増産して需給バランスが供給過多になって。そして山ははげ山になっているでしょう。
虚構の森は虚構の林業でもあります。

輸入木材どうこう言う前に木材への関税がゼロな状態が半世紀以上続いていまだその路線を維持する時点でおかしいのです。
「環境のためにも、日本の(中山間地域の産業である)林業を保護するためにも木材への関税引き上げする」といえば輸入業者以外誰も困らないでしょう。

アメリカの林業も内需で散々潤ってるわけですし
仮に外国が怒って日本の輸出木材への報復関税!とかしてきてもどうぞどうぞとしか。

今どき関税なんか有り得ないですよ。TPPもEPAも、 もちろんWTOもみんな違反になっちまう。制裁で日本の自動車に関税かけてきますよ。木材なんて小さなレベルで済むわけない。

そもそも日本の林業を関税で保護する事自体が馬鹿げている。そんな価値ない。

ウッドショック以前より、外材の方が品質も安定しているので、値段も国産材より高かったはずです。
関税を掛けたところで、国産材の需要が増加に転じることはないかと...

そうですね。国産材より高くても外材を買われるのはなぜか、日本の林業界は真剣に反省した方がいい。
結局、品質とか価格以前の部分で嫌われているんじゃないかと。

嫌われる原因の一つは安定供給ができていない事ですか。単価が下がれば出材が減るので材不足になり単価が上が出す。上がり出すと競って出材するので供給過多となり単価が下がり出す。

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