「長谷寺の舞台から飛び下りる」気分
奈良県桜井市の長谷寺に行ってきた。
名刹だから知っているだろうが、一般には長い399段の登楼やボタンの花が有名だろう。
しかし、見どころはいっぱいある。まず本堂は国宝だし、御本尊の十一面観音像は高さ10メートルもの木造の仏像。日本最大の木造仏だ。重要文化財。
これ、撮影禁止なのだが、外から本堂前面を撮影したら、その奥の暗がりに小さく写っていたので無理して引き延ばして明るく調整してみたもの(^^;)。これぐらい許してくれ。今どきのカメラは性能がよいのだから。
本尊像については、奈良時代に初瀬川に流れ着いた巨大な神木を、開祖徳道が3日で観音菩薩像にしてしまったと伝えられる。昔の人は彫刻も早かったのである (@_@)。ただし、現在のものは火災後に再建したもので、室町時代作とされる。
そして、こちら。
長谷寺の舞台。京都の清水の舞台とそっくり。高さはどちらが高いかわからないが、もともと斜面に建っているうえ、長谷寺自体が桜井の山手にあるので感覚的には、こちらの方が広々と遠くまで見渡せる。大和盆地一望だ。しかし、ほとんど知られていないのは残念。もっと売り出せば、清水寺に張り合えると思うのだが( ̄∇ ̄) 。
ほかにも五重塔や六角堂なども建築としては面白い。ま、寺院とは木造建築の粋が揃っている。さらに天狗杉などの巨木もあるし、長谷寺のすぐ前の山には、素盞鳴神社があって、ここのイチョウは奈良県一大きいとか。
何かと楽しめるのだよ。
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