NHK国際放送で日本の林業が
先日、何の気なしに夕方4時台にテレビをつけ、とくに見たくなる番組もなくザッピングしているうちに、普段は滅多に見ないケーブルテレビに合わせた。すると、NHKの国際放送が。
そこに映った画面が、古い日本の山仕事の写真。さらに現代の林業の様子が。
おや、海外に日本の林業を紹介する番組なのか、とそのまま見てしまった。海外向きに、「日本の林業は絶望的ですよ」とは放送しないよなあ、とは思うものの、映し出されたのは、こんな現場。
こんな皆伐現場を世界に発信する番組なんて……と思ったが、とにかく英語。日本人まで英語をしゃべる(吹き替え)。なかなか聞き取れず番組内容がつかめない。せめて字幕は出ないか……。
ただ、どうやら大面積皆伐を告発する番組ではなさそうだ。舞台は鹿児島と埼玉・飯能であることはわかる。そして、最新IT機器が登場する。そのうち、知っている人の顔をちらちら。
……ははん。レーザー測量の技術を紹介しているらしい。山の中を歩くだけで、地形や木々の太さ・高さ・数……などの毎木調査までできてしまうシステム。
なんだか、こんな番組を見ていると、日本の林業は最新技術を駆使して世界を席巻しそうな気分になる。ないない、と頭の中で手を振るのだが。そもそも、このレーザー測量の技術を実用レベルで使っている林業地があるのか。こうした技術を見せるとムリムリムリと首を横にブンブン振り後さずりして逃げ出すのが、ほとんどの林業地ではないのかなあ。
結局、番組を見られたのは15分ほどだったので、全体のニュアンスはわからなかったのだが、多分日本すごいぜ、と自慢していたのだろう。
しかし、この番組の日本語版は日本で放送されたのだろうか。
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