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森と林業の本

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2021/11/13

街路樹と微気候

いよいよ紅葉の季節。それで、たまたま見かけた街路樹なんだが……。

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同じような植えられて並んでいるのだが、手前はまだ緑なのに、奥はすっかり色づいている。いや正確には、緑の木もなかには色づいた枝があったりして。なかなか複雑な色模様。

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緑の木の両隣は赤いというのも面白い。これって、ようするに微気候ということなんだろうな。わずかな距離の差で、気候・気象が変わる。通りに風が吹き抜けるとか、地形とか段差とか。冷たい空気が滞留するところほど紅葉が進むということか。

ちなみに樹種は、ナンキンハゼっぽい。これ、外来種なんだが、やたら繁殖力があって、種子もすぐ拡散する。しかもシカも食べない。(街路樹まで食べに来ないけど。)シカし、奈良公園では増殖して、春日山原始林も浸食している。

ヤバい木とされているが、街路樹としては今も人気らしい。

ところで、オチなんだが、これらの街路樹、翌日には全部の枝の剪定が施されて、みんな電信柱ぽく伐られてしまったよ。もう紅葉の進展具合は見られなくなったのだよ。まあ、市の作業もスケジュールがあるので、紅葉し具合を見ながら木を選べないのだろうけど。ただ種子も一緒に刈り取ったから、周辺の山に増殖するのは抑えられるだろう。微気候より、強いのは剪定だ。

 

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