天然記念物の都道府県ランキング
このところ、奈良県にある天然記念物について調べる機会があったのだが、そこで行き着いたのが、都道府県・天然記念物の数多いもんランキング。
ねとらぼ調査隊というサイトでやっていた。国の指定のものだ。
文化財だとか国宝の数とかのランキングはよく見かけるが、天然記念物は初めてだ。考えてみたら、自然物の価値を示す指標として「天然記念物指定」は使える。で、奈良県は……18件の21位だった。真ん中当たりだな。この
まあ、ここで全部書いてしまっては面白くないので、自分で気になる都道府県の順位を確認してもらいたいが、1位の県は、意外と言えば意外。この県にそんなにある?なんか、認定する際に恣意的に選んでいないかという疑惑(笑)。
まあ、天然記念物の指定を受けるためには、いろいろ書類を揃えて申請しないといけないから、担当者の意欲次第というところもある。山口県(書いてしまった)がそんなに多いのは指定し始めた明治時代の藩閥政治の影響だったりして。
なお、ざっと見ただけだが、指定されているのは植物(単体の樹木など)と森林全体、そして地質的なものが多い。動物も多少ある。たいてい巨大だとか稀少だとかが選定基準らしい。それぞれ何を持って指定したのか調べていくと、面白いというか、意外といい加減というか、本当?と疑うものもあったりして、それなりに楽しめる。さらに都道府県に、市町村の天然記念物指定がある。
たとえば奈良公園は大変だよ。そもそも奈良の鹿が特別天然記念物であり、春日山原始林も特別天然記念物。さらに春日大社内にあるナギ樹林も天然記念物。ナラノヤエザクラも天然記念物(枯れた)。さらにイチイガシなどの巨樹群が天然記念物、ナギの単体もある。五色椿やクスも指定を受けた巨樹がある。園内の池に生息するワタカ(淡水魚)も天然記念物だ。
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