どっちが寄生?ヤドリギに観る経済学
これは、平城宮跡で見かけたヤドリギ。
なかなか見事である(^_^) 。これ、落葉樹に着いたので、冬になると葉があるのは母樹ではなく、ヤドリギ側になるのだろう。(常緑樹に着くヤドリギはあるのだろうか?)
このヤドリギの葉は、冬でも光合成をしているのだろうか。していたら、そこで生成した有機物はどこへ行くのか。
ヤドリギは、一般には母樹から養分をいただく寄生木とされるが、実はヤドリギ側から母樹へと有機物を送ることもするそうだ。となると、どちらが寄生しているのか? 母樹はヤドリギから養分もらって生きているという可能性はないのか。天敵ならぬ点滴を受けるみたいに。
もし母樹の葉を全部むしって、ヤドリギばかりいっぱい枝につけたら、母樹は枯れるだろうか。それともヤドリギが母樹を助けるだろうか。ああ、実験したい(^^;)。
寄生・共生の違いは紙一重なのである。
先日、某大山主の大企業の関係者と対話したとき、「林業は赤字ばかりなので、現在経営をストップさせている」うんぬんの話が出た。とはいえ森林管理はしているので年間数億円の赤字が出る。幸い、母体の企業がデカいので、その程度の赤字はたいしたことない。これって、林業部門が本業に寄生していることになるのか?
でも、本業が苦しくなったときに、林業部門が儲かる時代が来るかもしれない。その時は林業で得た利益を本体に回すことになるかも。まあ、どちらも赤字で倒れる可能性だってあるんだけどね……。。。
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