国産サカキとコウヤマキ
農産物直売所で見かけた供花の列にあったのがこれ。
サカキだ。主に神道系の供花……というか依代だろう。が、張り紙にあるように「国産のサカキ」であることが売り物にしている。
そうなのだ、今や市場に出回っているサカキの9割以上が中国産なのであった。国産は珍しいわけだ。神道なのにねえ……。
ちなみに、売っていたのは和歌山県龍神村産でした。生産者の名前入り。
なお、その横に並んでいたのがコウヤマキ。
これも国産だ。なんたってコウヤマキは日本固有種であり、特産だから。こちらは真言宗の供花代わりに使われる。コウヤと着くのも高野山が由来で、単にマキ(槙)とか本槙と言う方が本物ぽい。ただ天然のコウヤマキ林はほとんどなくなっており、現在は造林したコウヤマキから枝葉を採取している。すると、その森はこんなのになる。
うねうね、にゅろにゅろ。萌芽が伸びて不思議な姿になっている。私は、これこそ魔界の森だと思ったよ。先日紹介した魔界の森の王の樹も、実はコウヤマキであった。
サカキやコウヤマキの供花生産も、立派な林業になっておりまする。
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