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森と林業と田舎の本

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2021/12/06

速報・宮崎県の盗伐に新展開

いまだ盗伐は各地で相次いでいる。相変わらず宮崎県では盗伐が相次いでいるが、ここが酷いのは、山主が切られた自分の山を発見して被害届を出しても警察が受理しないこと。50回ぐらい出し続けて、ようやく受理したかと思えば、すぐ不起訴で立件見送り……。どうも警察と盗伐業者が裏でつながっていることを暗示する証拠がチラホラある。

そこに新たな事態。いきなり宮崎地方検察庁が動いたのだ。これまで不受理だった盗伐案件の現場を検事が実況検分したのだという。

これは異例である。通常、検事は滅多に現場に足を運ばず、取り調べは警察が主体となり、その書類を見て判断するものだからだ。もちろん検事には警察の指揮権があるのだが、滅多に発動されない。今回は、検察抜きで検事(事務官含めて4人)が現場を訪れたという。そして被害者から聴取が行われた。

まだ一報なので、詳しいことはわからないが、もしかしたら「山が動く」かもしれない。

それにしても……毎度の繰り返しだが、林野庁も自治体も、動かない。それどころか某長官は「誤伐かもしれない」と業者を擁護する有様。今年になってようやく末端が現場視察を行ったが、幹部は動かない。

林業系の業界誌紙も、まったく盗伐問題を取り上げないのはどうしてかね。メディアも、一般紙がベタ記事扱いなのは仕方ない(世間のニュースバリューが低いため)として、業界を専門とするメディアが見ざる聞かざる言わざるのは……お見事というほかない。盗伐業者も身内というわけか。やっぱりクソだな。

ちなみに古川禎久法務大臣は、宮崎県第3区選出である。都城から日南、串間、えびの……と“盗伐の本場”出身なんだが、地元のどちらの声を本気で聞くかな。被害者か、あるいは盗伐業者か。注視したい。

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盗伐現場と、そこにある地籍杭。これがあっても、「誤伐」扱いされてしまう。

 

※先日触れた盗伐に関して、書き改めてBLOGOSに「盗伐を音で探知する!」を転載した。

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コメント

盗みや違法行為がまかり通る林業界。民度が低過ぎて、とても法治国家内で行われている事とは思えません。山が動く事を期待しています。
…と、他県で起こった他人事の様に考えていたのですが、別の低民度な行為が地元で頻繁に起こっています。

ウッドショックで高騰した原木搬出の為に、多くの間伐予定地が皆伐地に変わっています。しかも本来であれば、森林経営計画の変更を行わなければならない事業地も変更前にバンバン皆伐されていると聞きます。大規模皆伐跡地では降雨時に泥水が流れ出し、地元からの苦情を受けた市町村が作業跡地の是正を求めても業者は知らぬ顔。また間伐と称して大きな木ばかり伐り出し、間伐率も60%を超える為に地権者に渡す約束の間伐の補助金がもらえない…ウッドショックは山師の本来のやましい部分を引き出してしまいました。

被害を受けた地権者は、泣き寝入りする事なく訴えて欲しいと思います。悪徳業者を退場させる為にも山が動く事を切望します。

なるほどねえ。ウッドショックの際に「なぜ国産材はすぐ増産しないのか」と聞かれて、機材や人員のやり繰りのほか森林経営計画の変更や伐採届を出すなどの手間がかかることも一因……と説明していたのですが、森林経営計画なんか無視して伐る業者も多いでしょうね。間伐率60%もすごいな。

こんなことやっていると、世間から怪しい職業と思われても仕方ないですね。

民亊介入暴力対策を30年やってきた弁護士としては、警察が動かないのは警察が腐敗しているからだ、と思ってしまいます。昭和のおわりごろの大阪や福岡とからの推測ですが。

 

この業界、ヤクザや半グレと変わらない「ならず者」が多数存在し、それが国産材が敬遠される原因の一つでは?
ならず者を一掃しない限り、林業の復興は永遠に訪れないでしょう。

少なくても盗伐業者は、反社勢力と変わらないですよ。そいつらに金貸して木を伐らせている木材市場とか業者、金融機関、そして補助金出す自治体も同じですけどね。
そして、つるんでいる警察や政治家はどうかなあ。今回の件も法務大臣が口出ししなけりゃいいけど。

せっかく林業と言う生き方を選んだのに、あまりにも酷い現実に直面して林業界を去って行く若者も多いと聞きます。惜しいです…人は宝なのに、惜しい事です。未来を担う者達の為にも、林業界を掃除しなければならないと考えています。

一般に思われているのと違って、林業は職業として人気があると思います。が、職場はその期待に応えていないどころか絶望させることが多いんじゃないですか。
宮崎で私が林業家に盗伐のことを聞くと「私は知らない」「私の周りでは起きていない」「誤伐じゃないんですか」とみんな言いました。知らないわけないやろ~。
自分ごととして捉えていない。産業として、職場として矜恃がない。

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