メガソーラー予定地の小凸大凸
またまた平群のメガソーラー建設予定地に行ってきましたよ。奈良県が工事を止めたと言っても一時停止だから、まだ「予定地」なのだ。
今回めざしたのは、写真で手前に見えるところ。実は、これは道路沿いからは全然見えない。しかもこれまでも紹介してきた伐採跡地からも独立して飛び出した伐採地だ。そこで手前の大きな部分を大凸と呼んでいる。気づいたのは、この航空写真のおかげなのだが、肝心のこの場所に行く進入路が見つからないのだ。
こことは別に、もう一カ所飛び出した伐採地もある。写真の左手に細く写っている場所だ。これは従来の伐採地から通路があってつながっているのがすぐわかったが、やはり独立した位置。こちらを小凸と呼んでおく。
本当は大凸めざしたのだが、小凸に迷い込んでしまった。小と言っても、そこそこの広さだ。しかも意外や急斜面。土砂流出防止のためのフレコンパックがずらずらすと並んでいる。
そこで再アタックで、ついに大凸につながる細いトラック1台分がとおれる道を発見。本当に隠れた道なのだが、なんとかたどりつくことができた。
空撮写真では、お碗形の丘になっているかのように思ったのだが、現地はむしろ深い谷が入っていた。底から見上げると、何かクレーターみたいである。登るだけで大変。ちなみに稜線部に山道があったので、こちらから近づくこともできるわけだ。
現地の地図を等高線で見ていると、比較的なだらかな丘で、こりゃたしかにソーラーパネルを並べるのに適地かも、と思わせたのだが、実際は全然そんなことはなかった。急峻で深い谷が入り組んでいる。10メートル以下の高低差は地図には現れないのだ。だから、ここにソーラーパネルを設置しようと思ったら大規模な切り土と盛り土によって、平坦に地形を変えてしまわねばならないのだろう。造成だけで億単位の金がかかると想像する。それでも儲かるのか、メガソーラーって……。
となると、業者も諦めずに建設再開を狙ってくるのではないか。止めた奈良県に対して裁判を起こす可能性は十分にある。県も裁判に備えているようだ。そのためには建設が違法行為だったことを証拠とともに示さねばならない。結構シビアな展開だ。国がでしゃばってこないことを願いたい。(ここを地盤とする政治家は、高市早苗だよ……。)
ちなみに、現場には新たに造成したと見える道路がいくつかあった。工事は差し止められているのだから不思議だ。防災工事用だったらよいのだが……。
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