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森と林業の本

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2022/01/04

2022年気になる記事

2022年始動しますか。

年末年始、新聞や雑誌、ネットにテレビでいろいろな情報に触れたが、その中で気になった記事。朝日新聞の元旦別刷から。

ケアと狩りから考える「わからなさ」ゆえの信頼 伊藤亜紗×角幡唯介

ネットでは有料になってしまって、ほとんど読む気が失せてしまうが、終盤にこんな部分がある。

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グリーランドのイヌイットによると、人間がカリブーを保護するため狩猟を禁止にしたところ、オオカミがカナダからグリーンランドに渡ってカリブーを食べ尽くしたというのだ。

カリブーが絶滅危機なのは以前より言われていたが、人間の狩猟のせいとされていた。が、どうも一筋縄には行かないようである。

ほかにも北極圏ではシロクマが増えているという研究報告があって、それをネタに地球温暖化を否定するというおバカな記事もあったが、温暖化が進めば沿岸部のアザラシにとっては餌が増え、シロクマの生息数も増えているのだ。考えてみれば、クマは陸地の動物なので、何も好んで氷の世界に住まなくてもいい。むしろシロクマが襲って海鳥類の減少が心配されている。

こちらも一筋縄ではいかないのである。

ほかにも世界中の都会では、野生動物の出没が増えてきたという記事もあった。(「朝日新聞 動物がいる日常に潜む陰」)
獣害列島ならぬ獣害の世界が大陸でも広がっている。

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ま、こんな記事を見つけては楽しんでいた大晦日と正月であった。

さて、今年はどんな年になりますやら。一筋縄では行かない世界を見つめていこう。

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こちらは私のインタビューが載った「世界日報」。まさか1面からの獣害特集なのである。

 

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コメント

新春のお慶びを申し上げます。
人間は自分達の快適な生活を維持する為に獣害対策を行い、快適過ぎる生活を維持する為に起こる弊害により絶滅の危機に晒されている希少生物を保護する…ひょっとしたら、未知のウイルスにより絶滅の危機に晒されているのは人間かも知れないのに何をしているのやら。

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