「土倉家の先祖は山賊」?
久しぶりに土倉家ネタ。というか、庄三郎ネタ。
これは偶然発見したのだが、『明治富豪譚』という本が出版されていた。菊地幽芳という人物の編集で、発刊は大正時代らしい。内容はというと、明治時代の富豪と言われる政財界の人物の言動を集めたもの……らしい。そこに土倉庄三郎も載っている。
読んでみたいな、どこの図書館にあるかな、と思って検索したら、なんと国会図書館がヒットして、デジタルライブラリーに入っているのだ。つまりすぐ、無料で、読める。その中に、こんなエピソードが収録されていた。
ようするに金持ち連中が料亭に集まって酒を酌み交わしていたが、いつしか自分の先祖自慢が始まり、いかに自分が位の高かった人物の末裔かと語りだしたのだが、そこで庄三郎がのたまわったのは、「うちの先祖を遡れば山賊だよ」とぶっちゃけて一堂を驚かせたというのである。
庄三郎の反骨精神ここにあり、である。もともと土倉(土蔵)家の祖は楠木正成の子孫だ、楠木正成の三男、正儀の子が吉野に入って居つき土蔵を名乗りだしたとか、源氏の橘姓から来ている……とか言って、専門家に家系の研究を頼んだという逸話も残っているのだが、あえてここでは山賊だと言ってしまうのは、先祖自慢に反発したからだろう。あるいは楠木なんて山賊と同じだと思っていたか(笑)。
家系に誇りを持つのはよいが、自慢するのはみっともないという感覚があったのだろう。
探せば、まだまだ土倉庄三郎の文献は出てきそうである。
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