驚くべき年輪
某林業家の家を訪ねた。そこで見せられた不思議な木片。この奇妙さがわかるだろうか。
年輪に注目してみよう。なんか、ヘンと思いません? 気づくかなあ。
樹齢はどれぐらいだろうか。100年をはるかに越えているのだが。芯と辺を見比べてほしい。
ヒント。
どう? いつも丸太の小口を眺めていたら気づくはず。
そう、通常は、芯の部分の年輪は開いている。若いときは直径が小さいゆえに生長は即木目に現れて1年に太くなる割合が高いからだ。そして年齢を重ねた辺材となると、年輪幅は狭い。直径が大きくなった分だけ同じ生長量でも年輪は薄く狭くなる。
だが、この木片は、辺材の方が広く育っている。
こうした材の方が高く売れるのだという。だから人為的に生長を制御して歳を重ねるほど生長をよくしたのだ。どのような施業をすると、こんな年輪でできるのか。これが第2問(^o^)。
よーく考えてみよう。林業技術の妙だ。というか、アレしかない。
« 糞虫館で考える生態系 | トップページ | 誤読の神様。またはバカの壁をやぶるアホの論理 »
「林業・林産業」カテゴリの記事
- 「森林の境界明確化」記事の波及の裏側(2022.05.20)
- 世界林業会議が開かれていた(2022.05.16)
- 「伐採が活発な地域」地図(2022.05.15)
- 「広葉樹林化」という名目で(2022.04.15)
樹にも纏足があるんですか?
投稿: 糞本恥 | 2022/02/04 10:34