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森と林業と田舎の本

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2022/01/05

「ぎぼむす」に学ぶ森林投資

正月2日に「義母と娘のブルース2022」を見た。

このドラマについて知らない人は勝手に調べてくれ。私は綾瀬はるかを見たかっただけだ(笑)。

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ただ、このドラマの中で、悪役的に登場した人物・岩城は、外資系投資ファンドだった。いわゆるハゲタカなのだが、そこで相手を切り崩す手法として、移動販売者の人にポンと500万円を渡すシーンがあった。そして「これは出資なんだから、返さなくていい」とのたまうのだ。

これ、いいねえ。資金がなくて事業拡大ができない人にとって、手段は融資を受けるのがまず第一。しかし、これは言い換えると借金だ。最終的には何がなんでも返さなくてはいけない、利子をつけて。それが不安の元で事業拡大に踏み込めないケースも多いだろう。いや、融資する方だって絶対返してもらえるか厳密に審査して、担保も要求する。

だが、出資(投資)なら返さなくてもいいのである。担保もいらないのである。それで事業を成功させた暁には配当を出すとか、あるいはファンドが株などを売って儲けるわけだが、事業が失敗ならば返さなくてよいのだ。ファンドもすっぱり諦める。

私は、以前より林業は「投資を受け入れらるようになれ」と言ってきた。融資は怖い。かといって返さなくてもよい補助金は麻薬だ。よほど意思を強く持たないと補助金の奴隷となり、自発的意欲を吸い取られる。だが、投資は失敗を恐れず事業に挑戦できる。成功したときの配当なりは高くつくが、儲けた結果なら平気だろう。

そろそろ森林の証券化を真面目に取り組むべきではないか。

証券化は、リスクとリターンを細かく分散させることができるから(銀行などの)融資より資金を集めやすい。同時に投資を呼び込む努力のし甲斐がある。回収に長期間がかかる林業にとって、ファイナンス、財源と資金管理の心配を低減できるだろう。逆にリスクが大きい森林物件は、配当率を思い切りよくして、一か八かの投資家を呼び込む。

以前から住宅ローンで森づくり、なんて構想も唱えていたが、森林証券とローンの取引を想定すれば成り立つのではないか。いずれにしろ山主のアイデアと努力が報われやすい。

思えば森林環境税が各地でつくられるとき、私は「これは税金でもなければ補助金でもない。国民から森林への投資だ。ちゃんと事業を成功させて配当を払えるようにすべきだ」と講演でぶって、周囲をポカンとさせたことがある(笑)。

投資はいいぞお。

 

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コメント

森林の証券化ですって、リーマンがきたいらそないするねん。商業的に成り立つならいいけど、そうでない部分は国(公)が管理するしかない。むろん、天下り先ありきの安易のものではならないことは大前提。森林が国土の環境保全のために必要ならば、そのぶんは公的な資金や施策で対応するしかない。具体的な方法については専門家が考えてほしいけど。

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