Y!ニュース「ウクライナ危機で、ウッドショックは…」を書いた理由
Yahoo!ニュースに「ウクライナ危機で、ウッドショックはどうなる?」を執筆しました。
2月は(Yahoo!ニュースを)1本しか書いていないし、まさかまさかで始まったロシアのウクライナ侵攻。思いはいっぱいあるし、言いたいことも書きたいこともいっぱいある。これは書かねば……と思ったが、私が国際情勢を語ってもあまり喜ばれないだろう。やはり「森林ジャーナリスト」の肩書に近づけるテーマとすれば、木材関係か。。。
となると、ウッドショックどうなる? なのである。……若干、安易(´_`)。
そこで各種データを集めて分析を試みる。しかし木材貿易って、裏がありすぎというか、闇の世界(笑)。表の数字だけでわからないことが多すぎる。おそらく気づかないところで、ロシア材は浸透していたのだろう。だいたい丸太輸入禁止と言いつつも、樹皮を剥いただけの丸太を加工材として輸入していたりする。そんな見えない部分の影響まで読むのは難しすぎる。
たとえば記事をアップしてから教えてくれる人がいたのだが、国産合板の中には、半分はロシア材使っている製品があったりする。しかもロシアのカラマツでなければ保てない性能もあるのだそうだ。それを輸入できなくなったら、どうなるか。またロシア材には森林認証FSCを取っているものが多い。これが入ってこないと代替品はなかなか手に入らない。
ウッドショック第2弾として合板の動きも少し調べたことがあるが、たしかに生産国が日本でも材料が国産とは限らず、外国産は熱帯木材なのかロシアなどの針葉樹なのか……。そして材料としての木材が足りなくなる・価格が上がる……以上にややこしいのは、やはり違法木材の動きだ。
これまで違法木材と言えば、東南アジアやアフリカ、中南米など熱帯諸国のイメージが強かったが、そこにロシア材の輸入も含まれると……追跡は厄介極まりない。しかも、単に違法というより経済制裁の抜け駆けとなると、相当イメージ悪い。クリーンウッド法が、もう少しまともだったらなあ、と思うのである。
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