今頃振り返る、割り箸論争
久しぶりというか、割り箸のことが朝日新聞に掲載された。
割り箸輸入量の激減を紹介しているのだが、昨秋に、このブログでも紹介したとおり。
Y!ニュース「割り箸こそSDGsなアイテム。…」を書いた裏事情
ただし、数字は違う。拙ブログでは、竹箸が37.2億膳、木箸(その他に分類)は104.5億膳。合わせて141.7億膳。 こちらは、昨秋に昨年の統計として紹介したのだから2020年。この新聞記事は、138億膳としているが、これは2021年か。さらに4億膳ほど減ったことになる。コロナ禍だけに原因を求めていいのかどうか。テイクアウトの場合、箸はどうなっているのかも気になる。
記事で気になるのは、東大の井上雅文教授の研究で、割り箸(端材、間伐材、輸入)とプラ箸の環境負荷(主に温室効果ガス)を比較していることだ。ここでは端材割り箸がもっとも優秀としている。二番手が間伐材割り箸で、次がプラ箸。中国輸入割り箸がもっとも悪いという結果。
ちなみに間伐材というのは語弊を招くが、おそらく細い丸太をみかん割にして箸にする製造法のことだろう。プラ箸を3番手にしているが、洗浄による水質の悪化などの環境負荷も加えたら別の数字も出るかもかれない。さらに塗り箸(木製)はどうなるか。漆塗りはほとんどなく、多くは石油系塗料だと思うが。
この手のデータは、もっと世間に訴えるべき材料ではないか。
私も、これからは割り箸にこだわらず箸全般に目を配りたい。
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