我がゴルフ場論、再燃人気
私はちくま新書から『割り箸はもったいない?』と『ゴルフ場は自然がいっぱい』の2冊を出しているのだが、このところ、どちらも再燃気味。
割り箸関係は、すでに紹介したが、昨秋Yahoo!ニュースに書くなどしてから、SDGs関連で何かと問い合わせが来るようになった。
そこに、ゴルフ場関係も昨年から急に取り上げられるようになったのである。
『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』は、電子本。『ゴルフ場は自然がいっぱい』の改訂版である。
この本は、環境面からゴルフ場里山論を唱えた画期的(笑)な本で、おそらくこの点からゴルフ場批判を論理的に蹴散らし、ゴルフ場の可能性を示した初めての本であり、論だと自負している。ただ、ゴルフ人口そのものが不景気と高齢化による減少が進む中で人気がしぼみがちで、本書も忘れられつつあった。
ところが……。
まずは、昨年11月に栃木のゴルフ場での講演依頼があった。ゴルフ場敷地内の森林を整備するNPOがあって、そこがゴルフクラブと連携協定を結んだのだ。おかげでゴルフ場内のホテルに宿泊v(^0^)し、ゴルフ場の野外で講演。なかなか面白い経験だった。
さらに、そことは関係なく、別のゴルフ場勤務の人から拙著を読んで感激したとの手紙を受け取った。その人もゴルフ場内の自然に目覚め、なんとゴルフ場を使った乗馬クラブを運営しているとか。
さらにゴルフ雑誌から取材の依頼。これは対面の予定が土壇場でzoomになってしまったのだが……。
そこにまた別のゴルフ雑誌から、10年以上前に書いたゴルフ場に関する記事を、今度出版するゴルフの本に収録したいという連絡が入り、大幅に加筆修正して渡した。おそらく来月出版されるだろう。ゴルフダイジェスト社のチョイス選書シリーズ「3分間教養」というのだそうである。
そして締めは、『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』の印税が今頃振り込まれた\(^o^)/。これ、電子本なのでまとまって支払われるのではなく、売れた分だけたまに振り込まれる。まあ、わずかだが、もう出版後長く経つので売れなくなっているだろうと思っていたから「お小遣いがもらえた」的に嬉しい。電子本には、こういうこともある。
ちなみに割り箸に関しても、昨日さる関係筋から連絡があり、今度面会することになった。それが新たな動きになるかどうか。。。
割り箸本に、ゴルフ場本。なんだかリバイバル人気だ。どちらも続編書こうか(笑)。
でも、筑摩新書からは「再版しましょう!」といった話は来ないなあ。。。
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ゴルフ場本を読みました。ゴルフ場は公開イベント、サントリーオープンの時1度だけしか行ったことがありません。また行ってみたいと思わせる内容でした。
千葉県習志野カントリーは自然保護運動「奇跡の原っぱ」に隣接しています。詳細はアドレスをご覧ください。
駅近の国立公園が爆誕する可能性は潰えましたが、奇跡の原っぱで確認されたキツネはゴルフ場にも移動している可能性があります。取材の参考になりましたら幸いです。
投稿: 草深 | 2022/02/07 09:19
お読みいただきありがとうございます。
キツネやタヌキの住むゴルフコースは結構増えてきました。イノシシは困りものですが、キツネは生態系の頂点近くの動物ですから、生物多様性の豊かさを示しているとも言えますね。
投稿: 田中淳夫 | 2022/02/07 22:48