秋篠寺・苔の庭
最近、心がけていることは…お寺参り。とにかく身の回りに有名寺院がいっぱいある。
老後の前(の前の前、ぐらい)の趣味?というか、奈良に住んでいるのに、まだ訪ねていない寺がたくさんあるなあ…と思い出したのがきっかけだが、やっぱり年をとってわかる良さがあるのよ(^_^) 。
今回は、いつも近隣を通っているのに中に入ったことのない秋篠寺を訪れた。狭い路地のような道の奥にあるし、そんなに大きくもないのだが、名が通っているのは、やはり皇室の「秋篠宮」のおかげだろう。未成年の礼宮から秋篠宮家を創設したことで知られ、今や皇位継承順位1位の皇嗣である。
で、入って最初に驚いたのは、二重の塀になっており、外側の庭が、見事な苔に覆われていたことだ。
まだ冬の装いだから色は地味だが、地面が生きている感覚がある。ある意味別世界に入った気分に浸れ、なんだか腐海を連想する。
よくぞ林床にこれほどの苔を育てた。すごいガーデニング技術だなあ、と驚いた(そこか)。どうやったら林床一面に苔を育てられるのだろう。それを維持できるのだろう。苔が覆うことで樹木の生育には影響はあるのだろうか……といろいろ考えてしまう。この技術、売り物にしたら依頼が殺到しそう…とビジネスにつなげて見てしまうのは、私の悪い癖(-_-;)。
ちなみに、まだ受付手前なので、庭だけなら拝観料は要らない。今後、散歩コースにするかなあ。
さて、500円払って入った内側もすごい。私は一目で気に入ったよ。なんか、ピンと張りつめた金本堂。これは国宝だった。
中の仏像群は、本尊の薬師如来などの穏やかさとは別に、帝釈天や十二神像などの猛々しい顔相が目に入る。みんな重文だ。
この寺、気に入ったなあ。
ちなみに境内に巨大な石碑があったのだが、これが「欧州大戦供養塔」とある。この呼び方をするのは第一次世界大戦のことか。なんだかウクライナ戦争を連想してしまうのであった。
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