建築建材展で見たもの
東京では2つのラジオ出演だけではない。……ポンペイ展だけでもなかった(^^;)。
実は東京ビッグサイトで開かれた「建築建材展2022」にも顔を出していたのだ。もっとも、帰る前の、ほとんと30分ほどなんだけど。2月頭のモクコレ(WOODコレクション)もビッグサイトだったのにリアル展示会は中止になったのに、今回はかろうじて開いている。悔しいから、ちょっと覗きに行った( ̄∇ ̄) 。もちろん寄る予定のブースはあったのだけど、そこの写真を撮るのを忘れた(´Д`)。。。。
まあ、そちらの話は別の機会に譲るとしてヾ(- -;)オイオイ、30分で木材関係の建築や建材関係のブースを駆け足ながら見て回った。そこで琴線に触れたのは、これ。
そう、ツキ板である。ツキ板メーカーや、それを利用する商品などの展示が面白かった。
ツキ板自体は昔からあるものだけど、私は今後新たな木材利用の核になると睨んでいるんだけどなあ。木の価値とは何か、ということを考えると、どうしても表面が重要だ。見た目が9割、なのだから。そこでツキ板の登場なのである。無垢ではなく、集成でもない、ツキ板の役割があるのではないか……。もちろん、これまでのようなツキ板の使い方では限界があるので、新たな技術とアイデアが求められている。
また国産材100種、外材150種の250種もの木材を揃える会社もあることを知った。世界一の品揃えだそうである。また気になる地域としては、福岡の大川だ。ここは単に家具づくりを越えて、「木工万能産地」なる看板を掲げている。たしかに加工はアイデアだ。技術だけでなく、発想がいい。木工と言っても建具もいぐさも扱うしなど、面白い会社が幾つもあった。1社だけ、というのではなく競い合う複合的な産地というのが面白い。
木をいかに加工するか。素材として、さらに商品として。ここがブレイクすると、日本の可能性が開けるのではないか。
ちょうどお会いした林業系ベンチャー・インキュベーション(ようは林業界の起業家の育成)を手がける人によると、山の現場で登場したベンチャー起業は、結局ローカルすぎて林業界に響かないようだ。その会社はなんとか食えるビジネスだったとしても、地域とや林業に影響を与えられない。
となれば……川上に革新的な動きが起きないとすると、川中・川下に期待してしまうなあ。
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