コンビニバーの哲学を妄想する
先日、大阪に出た際に「コンビニ・バー」なるものを見かけた。ローソンの隣に「お酒の美術館」というバーがあり、両者が内部でつながっているらしい。だからコンビニとバーのコラボなのである。
ちょうど友人と会っていたので、夕方……というには多少早い時間に覗いてみる。
バーは、わりと本格派。相当な種類のウイスキーボトルが壁に並び、立ち飲みとあったが、小さなテーブルやチェアもあった。それでいて一杯は基本どれも500円と安い。
で、つまみは隣のローソンで乾きものを購入。途中席を立って買いに行ってもいいらしい。つまみを受ける皿は出してくれるし、ドリンクをお代わりしても毎度グラスは交換してくれる。その点は、安直な立ち飲み酒屋とは違うのである。
しかし、この異業種コラボにどんな意図があるのか。コンビニ客などが、陽の高いうちから客が入るとか? しかし、聞いてみると午後3時オープンながら、明るいうちはそんなに客が入るわけではないようだ。「たまに営業マンや外回りのOLが日が暮れる前から来ます」という程度。当時はマン防継続中だったから今は夜遅くまで開けるのだろうが、やはり客は夜来るのが圧倒的らしい。
では、どんな効果があるのか。まずバーは、コンビニに来た客を呼び込めるので、独自の宣伝は必要ない。次につまみなど料理を出さないでドリンクに集中できる。コンビニは酒飲み用という新たな客層と需要を開拓できる……という利点があるように思う。そういや先日の東京で泊まったホテル近くのコンビニは、酒とつまみが豊富だった。
どうやら、コンビニ・バーは各地にオープンしているようだ。ここはローソンとだったが、ファミマと組んでいるところもあるらしい。「お酒の美術館」側の仕掛けたコラボ戦略なのだろうか。ちなみに経営は、京都の株式会社のぶちゃんマンで、関西以外に東京・埼玉など各地にフランチャイズ方式で拡大している。
どの程度成功しているかという点は、私にはわかりかねるが、異業種コラボは、時代の要請でもあるように思う。コンビニも、そろそろ店舗拡大は限界に達している。人口減少時代に単独で売上を拡大するのは難しい。一方で、多様なサービスも限界だ。アルバイトに一体何役させているんだ、と思う。レジだけでなく、おでんやから揚げの調理、チケット発券、納税窓口に宅配便……。
そこで複数の業者が多様なサービスを絡ませることで、顧客満足と売上拡大を狙う。先に分業拡散から一貫生産へと記したが、分業しつつコラボで一貫性を保つことをめざしたのかも。
各人が慣習や既得権に縛られ行動も思考もマンネリ化して社会が行き詰まっている現代に、コラボは意図的に異業種がもたらす刺激狙いかもしれない。もちろん、成功するかしないかは、コラボする同士の才能次第だが。
林業や木材産業も、積極的に異業種と結べばいいのに。何も建築や家具のような関連業界に留まらず、いっそ鉄工所とか飲食店とかファッション業界とか賃貸不動産とかスポーツ産業とか出版業界とか。。。どう交わるかは、私にも腹案はあるが、教えない(^^;)。
まあ、こんなコンビニバーのという発想の源と、効果を酒を飲みつつ考えたんだけどね。駆けつけ3杯、ちょっと回ったか?
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