優しい管理~夜桜に思う
気がつけば、サクラは満開の時期を迎えたようだ。
今日は気持ちよく酔って、ふらふらといつもと違う道をたどって我が家に向かう。どうせなら毎日違う道を通りたいと思う私だが……そこで出会ったのが、このサクラ。いい具合に街灯の光を花がうけて薄桃色に浮かび上がっている。
これ、以前にも紹介したが、側溝に生えているサクラなのだ。幼稚園の横に堂々たる大木になっているが、生えているのは側溝。ほとんど水の流れを遮っているように見えるが、しっかり成長している。ざっと樹齢は50年。そして、誰も邪魔だとは言わずに伐らずに過ごした様子。私は毎春花が咲く季節に観察しているが、夜は初めてではなかろうか。
一応、昼間の根元を紹介すると……。
かろうじて側溝を梅酢に水を通すおかげで伐られずに済んだようだ。これが側溝の水をせき止めていたら、行政としても伐らずにおられなかっただろうが。でも、道路にしろ側溝にしろ管理責任は市にある。
それを伐らないという判断をしたのは、何代前の担当者かわからない。通報があったのか、なくても見て見ぬふりをしたのか。いずれにしろ、ここまで育って伐るという選択はしつらいだろう。きっと、このサクラを愛でている住民はたくさんいる。ここを徹幼稚園児に中学生も思い出として残すのではないか。
そんな許容度が地方自治には必要だ。優しい管理と言えようか。
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