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森と林業と田舎の本

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2022/04/13

鳥獣害対策の敵は「カワイイ」

新たな朝ドラ「ちむどんどん」、何とはなしに見ているが、日本に返還される前の沖縄という舞台は惹かれる。当時の沖縄の姿は、(私的には)ちょっと穴場であった。そう言えば私は、返還直後の沖縄に行ったことがある。家族旅行なんで、あまり背景を知らないままであったが……。
本日のドラマの最後では、どうやら飼っていたブタを食べることになったらしい。いや、もう料理してしまったらしい。

果たしてドラマとして今後どのように展開するかは知らないが、家畜とペットの間というテーマは興味のあるところである。

最近、イヌネコの殺処分をなくすことの運動が行われている。捨て猫野良猫・捨て犬野良犬を自治体が殺すことをなくしたいというのだが、私はこの手の意見に異議がある。殺処分しないでおけば、野良犬野良猫が増えることになり、それで迷惑を被る人が増えるだろう。そして自治体が手を下すのを止めても、野良で生きて行ける数は限界があってどんどん死んでいくに違いない。何より、イヌとネコばかりを取り上げるが、捕獲・駆除という名の殺処分されているイノシシやシカ、サル、クマ、アライグマ……など野生動物はどうなのか。

イヌネコだけを特別扱いする理由を考察すると、単に人になついてカワイイからというところに落ち着くと思っていたのだが……ふと気づいた。ブタも飼っていればカワイイのだ。人にもなつく。それはペットと同じようになる。いや肉に出荷するつもりで飼っているウシも同じだ。鹿肉は私も食べるが奈良公園のシカはカワイイ。もしかしたら駆除を求められる外来種だって飼育できたらカワイクなってしまうかも。

では、どこに線を引くのか。育てて殺して美味しくいただく食育なんて理屈だけであって、世話をしていた人からすると、やっぱりカワイイはず。美味しく食べたら成仏するなんて仏教思想にハマりすぎ。

結局は、身近にいて情が移るか移らないかの差ではないか。野生動物は身近でないから、駆除しても心が痛まないということか。動物との物理的距離が境目ではないか。仮になつかない動物でも、身近に長くいたら情が移るかもしれない。

さて、どうする?

拙著『獣害列島』では、獣害対策は餌をなくす予防と、餌に触れさせない防護、そして生息数を減らす駆除の3本柱だとした。

ここに、もう一つ条件を付け加えたい。「カワイイと思わないこと」。これなくして獣害対策はできないのではないか。

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イノシシのダンゴ。カワイイと思えばカワイイ。

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でも、こうなると美味しい。

 

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