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森と林業と田舎の本

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2022年5月

2022/05/31

下川町の制箸工場が……

北海道下川町の下川製箸株式会社が、先月火事に見舞われ工場、倉庫ともに焼け落ちたことで廃業する模様だ。

下川製箸の割り箸は、シラカバ材でつくる割り箸で、しかも製法がロータリーレースでシラカバ丸太をかつらむきし刻むつくり方。この製法は、大量生産式として、かつて日本の割り箸はこの方式が席巻していたのだが、下川製箸を残してすべて姿を消している。ほかの割り箸製造は、板にしてから削る方式だ。つまり今や日本で唯一の製法である。さらにFSC材で割り箸をつくることでも知られており、こちらもほぼ日本唯一だろう。

つまり、この廃業でどちらも消えることになりそうなのである。

不思議なもので、ちょうど今日は下川町の町有林の林業について書こうとしていたのだが、そこに飛び込んできたこのニュース、残念である。林業に関しては、また改めて。

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手元の湾曲した板が、ロータリーレースで剥き取ったシラカバの単板。これを刻む。

下川製箸

私が訪れたのは、もう10年以上昔だが、惜しいなあ。焼けたロータリーレースの機械の換えが手に入らないことが理由らしい。

あえて考えてみると、もしかしたら中国にあるかもしれない。かつて日本の割り箸製造機がどんどん中国に輸出されて、向うで生産するようになり、それで日本製が壊滅したのだから。そのときに廃業した製箸メーカーが倉庫に残しているようなことがあれば、と思いもするが……。もし、心当たりがある方がいればご連絡ください。

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これも下川製箸で作られたもの。

しかし、もともと割り箸は儲かるビジネスではないので、無理して再建するのも厳しいのかもしれない。
いよいよ日本製割り箸が減っていく。

2022/05/30

カンヌ映画祭の(隠れた)グランプリ作品

カンヌ国際映画祭で、日本人監督の作品がどうの主演男優がどうの……と発表されている。

正直、私はカンヌ映画は苦手なんだが、こんな作品を知っているか。

Kitte kitte iino? (木って切っていいの?)」という桶職人のショートムービーだ。これはれっきとした日本人監督の作品だが、グランプリ撮ったのだ。それなのに、どうも新聞やテレビでは報道されていないようなんだが。
監督は、長野県出身の映画監督・ビデオグラファーで合同会社LANG PICTURES代表の本木真武太氏。登場するのは友人の桶職人らしい。まだ若いこんな職人がいたのか。

東京を拠点に活動する。

TikTokと第75回カンヌ国際映画祭

こんな部門があることも知らなかったが、なるほど、面白い。本編はこちらで見られる。3分くらいかな。木って、と切って、伐ってをかけているが、内容は見てくれたらよい。

そこで問われているのは、「木を伐るのは自然破壊じゃねえの」という素人の問いかけに何と応えるかだろう。この中にもあるとおり「木は利用するのなら悪いことじゃなく……」なんて答は、「ああ、もういいよ」となるだろうな。

本当は、この問いかけの答を林業に関わる人なら誰もが常に考えておかなくちゃいけないと思う。が、そこで理屈をこねたら嫌われるのも作品のとおり(笑)。私なら、木が好きな人が伐るのならいいんじゃないの?という凡庸な返答しかできない。

でも、木とか森に興味を持たない人が木を伐っているのが現実ではないか。林業家の半分は、実は木が好きではなく森を破壊するのに喜びを感じているんじゃないか、というのが私の仮説。もし木が好きなのに、連日皆伐続けていたら、鬱になると思う。

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2022/05/29

ニホンミツバチと養蜂昨今事情

玄関先にミツバチが群舞していた。これは……と探すと、門上に咲いている花に群がっている。この花の蜜に夢中なご様子。

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というわけで接近する。どうやらニホンミツバチのようで、基本的におとなしいし、採蜜中のハチは、蜜に夢中で人を刺すことは少ない。というわけで、極超接近撮影。刺されたら自己責任!

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わかるかな、ミツバチがブンブンと飛んでいる。大丈夫、刺されませんでした。

この花、いつから咲いているのか知らなかったのだが、キンリョウヘンではないか?ニホンミツバチが喜ぶフェロモンを出すと言われている花だ。そんなの植えた記憶はないし、別種かもしれないが、とにかくハチが寄ってきているのだからよしとしよう。

このまま住み着いてくれる(分蜂)のなら面白いが、巣箱を用意してみようかな。もう時期的に間に合わないか。

というわけで、私の行きつけ(!)の養蜂園に話を聞きに行く。

話は趣味のニホンミツバチ養蜂の話に収まらず、セイヨウミツバチによるにわか養蜂家が増えたことになった。かつては免許制だった養蜂も、今では届け出制に変わって、やたら参入者が増えてきたのだそう。とはいえ、プロとは言えないから養蜂技術も怪しい。

まあ、それだけなら文句言えないし、切磋琢磨すればよいのだが、慣習的ルール無用の状態になっているのだそうだ。たとえば巣箱を置く場所は、これまでなら距離など業者間の取り決めがあったのが、勝手にこちらの巣箱の側に置くそうだ。しかも、プロの養蜂家は草花の種子散布や花木の植樹などを行って蜜源づくりに取り組んでいるのに、にわか養蜂家は、それなしに蜜の採れそうな花の側に巣箱を置きたがるのである。
単に蜜の取り合いだけでなく、病気やダニの感染を引き起こしかねないので怖い。なかには巣箱の盗難もあって……。養蜂業界、百鬼夜行する。

ちなみに今年は(今年も?)蜜はあまり採れなかったという。年々厳しくなっているとか。それは気候などもあるのだが、今春はサクラの花が非常によく咲いたのに、蜜は全然採れないという状況も起きている。蜜を持たない花が増えた……? いや、暖冬で早く花を咲かせると蜜をつけないのかもしれない。この辺の樹木の生理はわからない。これって、森林生態系にとって由々しき事態だし、ヤマザクラのハチミツ、美味しいのに食べられなくなるかも。

とまあ、業界裏事情をいろいろ聞いたよ。(本来なら、このネタで雑誌の記事として売り込むところだが、最近は仕事を自ら増やすのが面倒で、無料でブログに書いてしまうのであった。。。)

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生駒山のニセアカシア蜜と、北海道中頓別のアザミ蜜。

 

2022/05/28

南あわじに木製遊具あり

淡路島を走った際、南あわじ市で見かけた公園。人形浄瑠璃で有名なところなんだが、私の目を引いたのは、こっち。

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さして大きくもない公園なのに、巨大木製遊具があった。それもクスノキを取り込んだもので、アスレチック仕様。樹木には負担をかけないように工夫している。思わず登ってしまったが、登るのもロープをつかまり、網をゆらゆら揺らしながら進まねばならない。。なかなか複雑な構造で、オーダーメイドなのだろう。

なかなかやるやん。単なる公園遊具とは違うぞ。近所にあったら、子どもより大人が楽しめそう。全国の公園は、すべからくこうであってほしい。

遊具は身体が触れるものだから、木製はよい。メンテがどうのとか、事故率がどうの、建築費がどうの、なんてことの前に楽しめる遊具という視点を追求してほしい。そして、木材にはこうした遊具需要というのも折り込みたい。

 

 

2022/05/27

賀茂川のキショウブ

京都の賀茂川(鴨川)の流れを少し見学した。

昔より中州が広がっている気がするのだが、どうだろうか。土砂が溜まっていないか。大雨が降ったらあふれそう。まあ、定期的に浚渫もするのだろうけど。

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で、目に止まったのが、中州の草の茂った中に見える黄色い花。

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これはキショウブではなかろうか。アヤメやカキツバタの仲間が生えているとは風流な……と思いたいところだが、たしかキショウブは外来種のはず。

そう、西アジアからヨーロッパにかけての地域が原産地で、日本には明治時代に園芸用に持ち込まれて栽培されたものとされる。今では、各地で見かけるし、環境省は要注意外来生物として扱っている。

日本のアヤメの仲間には黄色の花を咲かせるものはないので、重宝?されている面もあるが、外来種が野生化して広がったらよろしくない。

そもそも日本のショウブはサトイモ科だが、キショウブはアヤメ科で、種類としてはかなり違う。見た目はよく似ているけれど。なかなか厄介者である。

ところで、冒頭に「賀茂川(鴨川)」と書いたが、賀茂川と鴨川は違うらしい。同じ川なのだがどこで分けるかというと、支流である高野川との合流点より上流を「賀茂川」、下流を「鴨川」とするというのだ。私が写真を撮ったのは、北大路近隣だから、まさに分かれ目(^^;)。一応は賀茂川らしいが、実は国土地理院は、「鴨川」で統一しているそうだ。上賀茂神社と下鴨神社と使い分けるように。

こんなことにこだわるのだから、ショウブとキショウブの違いにも気を配ってほしい。川の名前で使い分けするなんて、京都人はイケズどすなあ。

でも正直うっとうしい。「うっせぇわ」と怒鳴りとうなるで。

2022/05/26

Y!ニュース「ロシア材ストップでウッドショックは…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「ロシア材ストップでウッドショック事情は変わったか」を書きました。

相も変わらず、ウッドショックか……と言わないで(^^;)。

ごの記事を書こうと思ったきっかけは、こちらである。

ウッドショックは国産木材の好機?日本の林業のこれから

実は、今年1月に取材を受けた記事が、今頃公開されたのだ。未来想像マガジンというウェブ記事だ。私が書いたのではないのだが、一応、私の名前も出ている。私を取材したことを元に書いたという。でも、こんなことしゃべったっけ、と思ってしまった(^^;)。

まあ、それはよい。覚えていないこともある。年だ。。。そもそも私は自分が取材された記事に関して何も言わないことに決めている。よほどの事実誤認があれば別だが、記事は書いた人のもの、いちいち「自分の言ったこと(思い)とニュアンスが違う!」とか何とか、アマチュアぽく騒がない。さらに読者の誤読もお勝手に、だ。(やたら多いんだけどね。)

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ただ、取材を受けたのは1月だ。その後に起きたのがウクライナ危機。これで、ウッドショックが起きた事情はガラリと変わった。見た目は昨年から続く木材高騰の延長なのだが、木材を巡る事情が変わった。となれば、将来予測も変わるはず。

ということから、その点を書こう、どうせならYahoo!ニュースにするか、と思った次第。

まあ、予測なんて外れるからね(^^;)。鵜呑みにしないで、自分で世界情勢や社会事情を読み込んで考えてください。

 

2022/05/25

大楠と、怪しい樹齢

日本には、各地に日本最古を謳った神社があるのだが、淡路島の伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)もその一つ。

ま、何をもって最古とするか、理屈はどうでもよいのだが、この神社には大楠がある。私は、この大楠を見に行ったのだよ。

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夫婦楠の名で知られるが、幹周り8mを誇っている。まあ、大きいことは認めるし、それをご神木よろしく祀るのも結構。根元に祠もある。
ただ樹齢を900年としているんだなあ。これは怪しい。

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よく見たら、約「900」年のところは張り替えている(^^;)。元は700年か800年か。

しかも、夫婦クスの名のとおり、幹は二つに分かれているのだが、これは2本の苗がそろって成長する際に癒着してくっついたものらしい。つまり1本の木ではなかったわけで、それを単に太さから樹齢を割り出したとしたら、ちょっと、いやかなり怪しい。

私の見立てでは、その半分以下、300~400年ぐらいではなかろうか。

どうも、人は大木の樹齢を長く長くと勝手に割り増しする傾向がある。以前、樹齢700年と判定されたツバキがあったのだが、(それも割り増しで実際は300年くらいだと思うのだが)命名されたときは「千年椿」となってしまい、いつのまにか説明板の樹齢も1000年に変えられてしまった経緯を聞いている。古くて太いとした方が神格化できて自慢なんだろう。

ちなみに同じ淡路島の妙勝寺にも大楠はある。こちらは見事。神酒周りは7・8m、根回りは11・6mとされている。根元に穴も開いていて、奥にはトトロが住んでいるらしい (゚o゚;) 。。。

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墓地の真ん中にあるが、「夫婦クス」よりずっと樹冠が広い。樹齢は600年とされていた。ちょっとだけ、謙虚(笑)。

しかし、この墓地はいい。高台にあるので海が見渡せる。それでいて、このクスの枝の広がりが素晴らしい。樹木葬ならぬ樹下葬だ。思わず墓参りに来ていた人に「こんなところに墓があるなんて羨ましいです」と言ってしまった。

樹木葬よりいいかな。墓石はあるけど。

2022/05/24

アーボリカルチャの先駆「木おろし」

香川に徳島、そして淡路島と巡って忙しいというか疲れているのに、あえて出かけたのが、国立民族学博物館。

前々から行こうと思いつつ、何かと雑用にまぎれて後回しにしていたら、もはや目当ての企画展が終わってしまう (゚o゚;) と気づいて、無理して行ってきた。

「焼畑~佐々木高明の見た五木村、そして世界へ」である。焼畑の世界には、まだ未練があるのだ(^^;)。

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これは主に五木村の焼畑を追いかけた佐々木高明の研究を紹介しているのだが、それについてはまた別の機会に。それよりも、焼き畑から若干離れるが、五木村にあった林業技術「木おろし」に驚かされた。

これは、大木などを切り倒さずに枝を打つことで焼畑を行う面積を確保する方法なのだが、人が木に登って枝を切り落としていく。が、それをいちいち登ったり下りたりするのは大変なので、次々と木から木へと飛び移りながら行うのである。朝登ったら夕まで下りてこない、なんてこともあったそうだ。そして使うのがロープではなく、返しのつけた木の竹竿。

ピンとこないかもしれないが、古文書の絵にも残されている。

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そして、会場にはミニチュアのジオラマがつくられていた。

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これって、今の特殊伐採、いやアーボリカルチャに近い。アーボリでは、枝だけ伐ることも多い。

まあ、今のロープテクニックを駆使したアーボリのような安全性はないのだが、伝統的な木登り・木渡り施業技術だろう。ぶり縄だけではなかったのである。むしろ棒で行うことに驚嘆する。
しかも、展示によると「木おろし」に近い木登りして枝打ちをする技術は世界中にあるらしい。日本だけではないという。大木を根元から伐るばかりが能ではないのだ。

調べてみると、なんと動画が残されていた。民族文化映像研究所の記録フィルムである。

なお、この展示では、焼畑とSDGsを関連づける説明もあった。焼畑は、森を焼くから自然破壊的に見られるが、実は木を伐って燃やして作物を育てた後は放置して元にもどす循環がある。常畑のようにいったん森を切り開いたら元に戻さず農地を続けるよりサーキュラーエコノミーであり、自然に優しいのである。私が追求したい焼畑は、こちらの世界観だなあ。
蛇足ながら、久しぶりに行った民族学博物館。結構、展示が変わっていてまごついたわ。そして、焼畑コーナーにやたら熱く、詳しく焼畑を解説している見学者がいて、どうも研究者かな。思わず口を挟みたくなった(笑)。

2022/05/23

竹を一刀両断、にはならず

タケノコが高く伸びて,竹になった頃は、まだ棹は柔らかい。

それをナタで、一刀両断すると、スパッと切れて気持ちいい。なんか日本刀で憎き仇の首を切る気分(⌒ー⌒)。

がしばらく年月が経ってしまうと、硬くなる。すると切るにも、ナタでコツコツと削るような感じに……。

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まさかや~。伐ったのに切れん。いや、倒れん。

そのうち風でも吹いて倒れるかなあ。

2022/05/22

「大睡蓮」を見てきた

モネの「睡蓮」は有名だが、「大睡蓮」を知っているだろうか。連作の「睡蓮」の中でも巨大な絵画である。長さ10メートルぐらいある。

それを見てきた。

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しかも実物の睡蓮の池もある。

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さて、私は、どこに行ったのでしょう。パリ?

2022/05/21

伊能忠敬

先に東京に行った際に治めた写真。

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富岡八幡宮の伊能忠敬像。彼は、ここにお参りしてから全国の測量に出かけたらしい。

ある意味、憧れる。全国を歩きたい。

というわけで、今晩は四国に渡って高松で一泊。


2022/05/20

「森林の境界明確化」記事の波及の裏側

以前、フォレストジャーナルに「森林の境界明確化」の記事を書いた。

富山発! 『森林境界明確化支援システム』で使える地図を【前編:境界線確定】

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この内容に関して、毎日新聞にも記事になった。富山県版であるが、内容はネットで全国的に読める。そして私もコメントを寄せている。

森林の境界明確化にデジタル技術を 富山のシステム開発者呼びかけ

なおYahoo!ニュースにも転載された模様。結構拡散されるのではないか。

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実は、この記事を書いた記者は、以前奈良支局にいて、私の連載(大和森林物語)の担当者だったのだ。

それが島根県を経て富山支局に転勤。そこで富山県のネタを探しているところで、私のフォレストジャーナルの記事に行き当たったという。そこで改めて取材してこの記事となった。実は、私は登場する小林さんには会ったことがない。私が記事にする際はメールのやり取りだけだったので、初めて顔を(写真だけど)見たのであった。

 

記事を読めばわかるが、古写真から森林境界線を割り出す技術は、約10年前に提唱されている。ところが、なかなか普及しない。もちろん、この技術で完璧に境界線を確定できるわけではないが、かなりの戦力になるはずだ。航空写真はわりと古くから全国を網羅しているから、たいていのところは可能なのだが。使うのもフリーソフト中心だから、手間も金もあまりかからない。

それでも、なかなか普及しないのは、まず行政や森林組合など、直接、森林境界線問題に向き合うはずの関係者のやる気の問題。まあ、面倒な仕事は増やしたくないのだろう。森林組合などは「そんなの自分たちの仕事じゃない」と思っているフシもある。

加えて森林所有者自身が、自分の土地の境界を確定させようという意志が薄弱だ。まあ、金になるわけじゃないし、隣の所有者といざこざ起こしたくないし……気持ちはわかる(^^;)。

10年前の技術が、フォレストジャーナル ⇒毎日新聞(富山版=ネット版) ⇒Yahoo!ニュースという流れで広まってきたわけだ。 

これらの記事によって、多少とも普及してくれたら、「とりあえず」でもいいから境界線を確定させておくか、と思ってほしい。さもないと、本当に将来に禍根を残す。子孫が迷惑する。


なお確定させたら、今度は自分の山の地図をつくろう。そうしたら楽しくなる。放棄しているような山林でも愛着が生まれるのではないか。その方法はフォレストジャーナルの後編に載せている。

 

 

 

 

2022/05/19

クリーンウッド法改正?中間見直し

クリーンウッド法は、成立してもうすぐ5年。見直しのための「合法伐採木材等の流通及び利用に係る検討会」が「中間とりまとめ」とやらを出していることを知った。

合法伐採木材等の流通及び利用に係る検討会中間とりまとめ 

私は、こんなザル法意味なし! と言い続けてきたから興味がある。なぜ私を呼んでくれなかったのだ(笑)。

で、どんな話し合いをしてきたのか見てみた。ちなみに検討会は8回開かれていて、その内容もHPに載せてある。

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しかし、あまり実のある内容は期待できないようだ。まとめの言葉を引用しよう。

最近の国内外における状況変化
(1)違法伐採問題に対する世界的な動き
・COP26 や G7 関連会合でも地球規模の環境問題の深刻化が話題となるなど、森林減少や違法伐採問題の重要性がこれまで以上に増大
・EU、豪州、中国などで違法伐採対策に係る法制度の制定や見直しの動き
(2)持続可能性や SDGs 等への関心の高まり
・国際的にも合法性だけでなく持続可能性や SDGs 等の視点にも関心の高まり
(3)国内における潜在的なリスクへの対応の必要性
・森林が主伐期を迎える中、無断伐採等に対するリスクが潜在

最後の「無断伐採等に対するリスクが潜在」ってなんだ? 潜在なのか? ずっと表に出ているではないか。

しかも途中の議論で、ある委員は「検討会を通じて、国産材は合法性確認100%を目指せる状況ではないか」「国産材はほぼ合法と認識しているのに対し、外材は一部違法材があると認識している」というのだ。国産材は100%合法!! 
委員の顔を見てみたい。

私は国産材の3割は少なくてもグレー木材だと思っている。完全なブラックは数%かもしれないが、森林経営計画に沿っていないのが相当ある。そもそも伐採跡地の再造林が3~4割しかしていないと言われているのだから、残りの6~7割は、計画を提出せずに伐ったか、あるいは再造林をすると言ってしていない違反ではないのか。さらに再造林をしたと届け出を出しつつ、植えていないケースも馬鹿にならない。そのほか細かな違反行為はいっぱいあるだろう。

こんな言葉もあった。
無断伐採等を行う悪質な素材生産事業者への対策は、クリーンウッド法と別の仕組みで行うことが必要

匙を投げたか。責任逃れか。。。

どうやら今後もクリーンウッド法はザルであり続けるようだ。

 

 

Y!ニュース「林業の主産物は木材よりキノコ?」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「林業の主産物は木材よりキノコ?」を執筆しました。

5月は何かと雑用が多くて、しかも心に余裕がなくて1本も書いていないなあ、と思ったときに浮かんだのが、特用林産物。木材より栽培キノコの方が儲かっているんじゃないのか。

よし、さっそく書くぞ、と意気込んだが、今はキノコのシーズンというよりタケノコなんだよ……。栽培キノコは季節を選ばないけど、やはり冒頭の枕としてはタケノコ掘りだな。だが、写真はどちらを使おうか。

実は両方とも試している。その上で、どちらが絵になるかを比べて、やはりキノコにしたのであった。

しかし、注ぎ込んだ補助金の額の半分ぐらいしか産出額にない木材ってなんだ?ブラックホールのごどく、どこかに吸い込まれて出てこないのだ。補助金をそのまま利益に計上した方がマシだし、さらに言えば補助金をすべてカットしたら、それが国家予算に残るから利益となる。キノコは、ちゃんと黒字になっているのだから、その方が産業としてまとも。

そしてこれほど多くのキノコを栽培して食べているのだから、日本人は無類のキノコ食い民族ということになる。世界で、日本以上にキノコを栽培までして食べている国民はいるだろうか。ヨーロッパでは、キノコはよく食べられると聞くが、そのキノコはたいてい自分で森に採取に行くものだ。そして他人の所有林であっても、キノコ取りは許される。産物として認められていないのかもしれない。

 

 

2022/05/17

学校図書館速報版に『虚構の森』

なんだか最近忘れてねぇ? と言われそうだが、『虚構の森』せっせと売ってます。売れてます( ̄^ ̄)。

「学校図書館」という新聞があるらしいのだが、その速報版(5月15日号)。

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そこで取り上げてもらった。もともと私は『虚構の森』を執筆する際には「教育」を意識していたから有り難い。みんな、もっと考えろよ、考えてから判断しろよ、というのが私の思いだったから。

ちなみに私は図書館とはわりと関わりがある。

別に小学生の頃に図書館の棚の制覇をめざした……わけではないのだが、通いつめた。中学校では1、2年で図書委員を、3年で図書委員長をやっていた。高校になると面白いことに図書館運営がクラブ活動化していて、私は図書部員だった。そして図書部長も務めた。書棚のどこにどんな本があるのか暗記していた。何も山岳部や探検部だけではないのである。おかげで学校図書館の裏側の世界はわりと知っている。いや、現在はどうなっているのかわからない。何十年も前の話だから。

 

今も図書館は仕事上の愛用の場だ。コロナ禍もあって取材するより文献探しが強まっている。10分で行ける地元の生駒市図書館のほか、奈良県の図書情報館、大阪側に越境して大阪府立図書館、そして京都の国会図書館関西館が、いずれも車で30分圏内にあるという地の利が有り難い。

全国の図書館よ、『虚構の森』を購入してね。それだけで在庫が捌けるから(^^;)。

 

2022/05/16

世界林業会議が開かれていた

5月2日~6日、ご存じのとおり韓国ソウルで第15回世界林業会議が開かれた。

……いや、知らない人の方が圧倒的に多いだろう。世界で最も影響力のある森林関連のイベントという位置づけで、今回もオンラインも含めると世界141カ国が参加したというから、なかなか大規模な会議だったようなんだが、正直、日本では全然知られていない。私も名前を聞いていただけだ。

ちなみに第1回目は、1926年にローマで開かれて以来、6年に一度開催されてきている。森林とすべての要素の組み合わせが「林業」という用語であると新しい概念を打ち出している。

さて今年の議題は、SDGs持続可能な開発目標、グローバル森林目標(GFG)、気候変動に関するパリ協定、国連生態系回復の10年、そして2020年以降のグローバル生物多様性フレームワーク……やはり地球規模の環境問題が多そうだ。もちろん全部読んだわけではないが……英語だし(^^;)。とりあえず「ソウル森林宣言」を出している。

サブテーマ1:潮流を転換する:森林減少と森林劣化を逆転させる
サブテーマ2:気候変動への適応と生物多様性保全のための自然に基づく解決策
サブテーマ3:成長と持続可能性への緑の経路
サブテーマ4:森林と人間の健康:つながりを再考する
サブテーマ5:森林情報、データ、知識を管理し、伝える
アブテーマ6:境界のない森林;管理と協力の推進

パラパラと読めるところは読んだのだけど、あまり林業というか産業経済ぽくない。上記サブテーマを見ても、ほとんどが環境だろう。林業会議というより、「地球環境と森林」である。逆に言えば、世界の林業に冠する意識はその次元に向かっていて、私がそのことに違和感を抱いたのは日本の林業がまったく置いてきぼりのためかもしれない。

一応、日本からも数人は参加したようで、そのプレゼンを探したら林野庁のToshimasa Masuyama氏が林業と気候変動について話した模様。森林の炭素貯蔵やバイオマスエネルギーに結びつくようだが……。誰か詳しく読んで教えてほしい(^^;)。

しかし会議全体が、なんとなく真正面から林業を語るのを避けたように感じる。たとえば世界の木材需要の削減とか、そもそも木材供給は需要に対して多いのか少ないのか、といったテーマはないのだろうか。そして人類の木材利用が環境に与える影響はどうなのだろう。

なお戦前は「万国森林博覧会」というのもあって、日本も出展した記録があるのだが、こちらは一般人向けの展示博覧なのかな? 日本が、こうした国際会議や森林万博を主催する話はないのだろうか。

と思ったら、2027年の国際園芸博覧会は、横浜市で開催することになっていた。こちらもテーマは気候変動らしい。園芸博といえば1990年の花博を思い出すが、林業とは近いようで遠いものである。担当も農水省の園芸作物課であった……。

 

 

2022/05/15

「伐採が活発な地域」地図

某要件で検索していて、たまたま引っかかった林野庁のパワーポイントデータ。

これ、何かのプレゼンに使ったのだろうが、その中に「伐採が活発な地域」の地図が載せられていた。私の要件とは離れて面白いので、保存してしまった。

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南九州4県(大分県含む)はもちろん、北東北、北海道までは、そうだろうなと私も感じていた地域だが、そこに栃木・茨城両県と、広島・岡山両県が加わっている。都道府県単位なので、北海道などは北方領土まで塗られているが、だいたいの感覚と合致する。むしろ宮城県も入ってしまうのかあとか、四国は入らないんだなとか。

「伐採が活発」という定義も問われる。「総蓄積のうち、伐採立木材積が1・4%以上」という定義はどんな基準なのだろう。森林計画抜きで伐っているところもあるし、令和5年時点の平均を推計って……。ただ、全体の傾向としては納得。

やはり大型製材工場があるところ、バイオマス発電が盛んなところ、という見方をすべきか。

いくら計算上は「森林の成長量以下の伐採量」を謳っても、必ず地域的には過伐となり、資源を枯渇させ森林生態系を破壊していくのは間違いない。統計上の数字だけだと、アマゾンやボルネオでも「成長量以下の伐採」になりかねないのだから。

 

2022/05/14

玄関先のスギ

昨夏、我が家の玄関先のコンクリートの割れ目から、スギが生えてきたことを報告した。これは、天然杉苗だと。

こんなところに天然杉苗 

その後、杉苗はどうなったか。実は冬になると赤茶けて、ほぼ枯れたようになっていたのだが……。これでは、どう見ても枯れているのだが……。

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それが、春には復活した。

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一回り大きくなったかな。冬に赤茶けるのは、水分が抜けるからなんだろう。引き抜かなくてよかった(^-^)/ 。

今後どこまで大きくなるか。なにしろ玄関前であるから、あまり大きくなると通行の邪魔なんだが、もう少し見守ろう。

2022/05/13

河川敷の木は伐るべき?

このところ、河川敷木の処理についての記事が目に止まった。

北海道で「木材バンク」ができた、とあるので、てっきり古材のことかと思えば、河川管理で発生した伐採木を公開する「木材バンク」だった。主体は、北海道と北海道開発局の管轄河川で伐採した樹木で、この木を希望する事業者や住民らに提供するのだそう。北海道開発局のHPで公開し、集積場所や伐採予定時期、集積量などを一覧確認できる。そこに応募するのだ。

木材バンクのURL

これを『ゼロカーボン北海道』につなげるのだと。なかなか大げさである(^^;)。ただ主な事業者というのは、バイオマス発電業者らしい。まあ、山の木をバイオマス燃料用に伐採するのに比べて、ずっと健全である。

富山県でも、富山河川国道事務所が河川敷などで伐採した樹木の無償提供を始めたとの告知。こちらは、直に市民が取りにいってよいらしい。
主に常願寺川沿いで伐採したヤナギやニセアカシアなどおよそ1500本を伐採して提供したという。道事務所では、河川の管理に支障が出る樹木を伐採していて、処分費用の削減と資源の有効活用を目的という。

市民は、それを自分の車に積んで持ち帰る。チェンソーで丸太を薪用に短く切ることもする。用途は燃料や園芸などだが、販売目的での引き取りは禁止というが、区別はつくまい。ちなみに軽トラック1台分の薪を購入すると4万円から5万円するというから、それを無償で手に入れられるわけだ。薪の価格は馬鹿にならないことを改めて感じる。

 

それはともかく、河川敷の木というのは河畔林ということになるのだろう。河川敷に木が生えていたら、増水時に氾濫の元というのはわかる。しかし、近年は河畔林の保護とか復元がよく謳われているのに、それと伐採の線引きはどのように取っているのか。そもそも市街地地域を流れる河川の場合は、河川敷こそが「緑のベルト」「緑の回廊」として強調されている。実際、植物だけでなく昆虫や鳥獣類など動物にとっても貴重な住処なのだが。

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こんな河畔林も伐ってしまうのだろうか。むしろ気候変動対策も引っかけるのなら、植林面積も増やさないといけないが、河川周辺の土地利用は意外と盲点かもしれない。これまでひたすら排除されてきたから。今後は検討の余地ありではないかな。

2022/05/12

林業DXのわからんちん

備忘録として。

デジタル林業戦略拠点」なるものを、林野庁は企画している。
具体的には、スマート林業の普及を後押しするためのモデル地域を設定する方針だという。森林調査に始まり、伐採搬出、木材流通、そして再造林までの過程をデジタル技術の活用を進めるべく地方を支援するというのだ。

肝心の地域組織は、森林組合などに加えて、デジタル技術やデータ活用に詳しい識者、活用を考える民間企業、投資を見据えた金融機関、そして行政機関を想定している。そこへ林野庁の「林業イノベーションハブセンター(森ハブ)」からプロジェクトの運営や人材の呼び込みをサポートするのである。

……わかる? わからん(^^;)。とりあえず森ハブとは何かを調べる。

森ハブとは、「林業イノベーション」を推進し、新技術の開発から普及に至る取組を効果的に進め、林業現場への導入を加速化することを目的としてつくった「林業イノベーション現場実装推進プログラム」(令和元年12月)のために令和3年度に設置したのが「林業イノベーションハブセンター(通称:Mori-Hub(森ハブ))」なのだ。

わかった? わからん……。

まあ、いい。とりあえず図表を載せておく。

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ようするに林野庁が今流行りのDX(デジタル・トランスフォメーション)に少しでも顔を突っこもうという意欲の表れなんだと読んだ(笑)。実は、林野庁ではすでに12都道県内でスマート林業の実証事業をやってきた。森林調査に地上レーザー計測を利用するとか、スマホで撮影して材積を計算するとか、その手のヤツだ。

しかし、私が「わからん」を連発するように、世の林業オジサンの世界ではデジタル技術への抵抗感があるだろうなあ。加えて、導入経費や維持費もかかるから、余裕のない林業事業体は手を出さないだろう。前途は厳しそう。

ここで私の提案としては、林業DXがわからん人は、口も手も出さずに得意とする人に任せることだ。そして静かに自分は消えていく。理解できたものだけが生き残る。それが林業界の弱肉強食、進化の掟とするといい。

無理にやらせようとするから失敗する。しがみつくから進化できない。古いものよ、消え去るべし。もちろん、私も……。

2022/05/11

フィンランドと日本の共通点はマダニ?

昼にテレビを付けたら、ワイドショーでフィンランドの冬戦争を紹介していた。さらに継続戦争も (@_@)。

にわかにフィンランド沼にハマっている私としては、おおお、とテレビにかぶりつく(^^;)。いよいよフィンランドもNATOに加盟するかもしれないのだ。おかげでミリタリーオタクしか興味を示さなかった第二次世界大戦最中の局地戦のような冬戦争や継続戦争も、こうして紹介されるようになったか。

よく聞いていたら、フィンランドのマリン首相が来日していたのだった。マリン首相は、日本との首脳会談をするためだけ訪問したという。そして「我が国と日本には共通点があります」と発言。

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そこで思い出したのは、奈良公園にマダニがいるというニュース(^^;)。奈良のシカに触るのはご用心とのことである。「奈良の鹿は100%おりますし、公園も実はマダニだらけ」なんだそうである。だからシカには触らないで、という。私はいつも触りたくなるんだよなあ。。。。

で、何がフィンランドと関係があるかというと、実はフィンランドの森でもマダニが増えているんだそうだ。森に入った後は、必ず全身チェックが必要なんだと。どうやらマダニは、ヘラジカやトナカイ、ノロジカが持ち込んでいるらしい。昔は放牧している家畜がマダニの発生源とされたのだが、それらは駆除されて、放牧も中止されている。すると野生のシカが増えたのだ。

当然、造林地の苗被害もひどいそうである。皆伐した跡地には草が繁る。すると草食のシカ類が増える。植えたシカは、里にも出没し、農作物や植えた木の苗も食べてしまう……う~ん、日本と似ている。共通点はこんなところにあったんだね!(なんか、違……)

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じめじめフィンランドの森。

 

2022/05/10

カーネーションは国産?海外産?

5月8日が母の日だったようだ。まあ、我が家は母はとうに亡くなり関係ないのであるが、それでもカーネーションを活けてある。ホームセンターなどにカーネーションがあふれているので、つい家にも飾ったのである。

そもそも、私はカーネーションというと母の日ではなく、土倉龍次郎を思い出すのであるが……(^^;)。

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カーネーションの温室栽培。日本で最初に成功させたのが土倉龍次郎だ。温室栽培も新しいが、カーネーションを日本に広めた点でも先駆の人である。

今年はカーネーションが高値だそうだ。史上最高値だという声もある。単に母の日だから需要が増えただけではなく、その理由はウクライナ危機らしい。正確にいうとロシア制裁のため飛行便が飛ばせにくくなり、燃料費も高騰。世界中の貿易が足止めを食っている。だから日本にも花が入ってこない……そう、今ではカーネーションの過半は、海外なのだ。

2021年シェアは、43%がコロンビア産。中国12%、エクアドルが5%。国産は37%なのである。国産の場合は、産地によって開花ピークが大きく違うので、産地がすべて母の日に最大量を出荷しているわけでもない。カーネーションは冷涼な環境を好むので、そもそも日本の気候向きではなかった。

そのほか市場に出回る花の多くが輸入品。花のような生鮮品まで輸入が増えているのは、国産が安定供給・安定品質にできないから。それができないのは雇用が不安定だから。季節性が強く低収入。それに需要も母の日以外は乱高下する。量と品質を安定させるには冷蔵などの技術はあって確立しているのだが、国内花農家には、それを採用する資金力と経営基盤がない。

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一方で日本は花卉の輸出も力を入れているのだが、なかなか伸びない。

このように書いていて、なんだか国産木材か外材かなんて言っている世界と似ていると気づいたのであった(⌒ー⌒)。

 

2022/05/09

癒着させて大木に

癒着というと、腐敗、汚職の臭いがする。が、こんな癒着ならいいのでは。

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これは、奈良県内の某城跡で発見したと、送っていただいた写真。見事に丸を造っている。OKマークみたいだ。

タナカ山林で、ちょうどタケノコ狩り(竹林退治)の途中に発見したのがこちら。

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ちょっと接触しているだけかと思ったが、よくよく見るとくっついていた。複雑に絡んでいる。

どちらも根元は同じ木から生えているので、遺伝子も同じ。動物なら自分の身体の一部を移植しても免疫の拒否反応などが起きないというが、植物にも同じことは言えるのだろうか。仮に違う木でも樹種が同じなら癒着しやすいのは、「接ぎ木」で穂木と台木をくっつける技法があることからもわかる。子どもの頃、別の樹種で無理やり接ぎ木したことがあったが、やはりしばらくすると剥げてしまった思い出がある。

いっそ、スギやヒノキも苗の段階で密着させて植えて癒着させたら、早く大木にならないだろうか。日本になじみのない早生樹なんて無理に植えずに、癒着させて20年ぐらいで直径30センチくらいに育てば、木材として使える。癒着の仕方次第で四角形に近い幹になるかも。芯は二つあるだろうが、製材では問題にならないのでは? それに板にして集成材にするとか、木肌を見せない用途もある。

誰か実験していないだろうか……と思って検索したが、見つからなかった。

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これは奈良県宇陀市にある八つ房杉。神武天皇が植えたという伝説があり、8本の幹を持つヤマタノオロチのようなスギだが、実はたくさんの苗を固めて植えて癒着したものとされる。根っこはくっついているのだが、幹はばらけてしまったのが残念。

 

2022/05/08

恵比寿と生駒~混在の街

東京で訪れていたのは、深川不動尊や神保町の書店や土倉取材やメトロポリタン美術展だけではない。実は、娘とデートしていた。ガッツリ食って、恵比寿ガーデンプレイスに。

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人工的だが、おしゃれな場所になっているねえ。観光地ぽいが、そこに子どものおしめの大袋を持った子連れ主婦も歩いていて、ここが住宅地でもあることに気づく。もちろんオフィスビルもあるから、職場でもあるのだろう。職住観光混在の地であった。

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娘の写真を公開したいところだが、よからぬ輩が現れないよう目臥せする(^^;)。

というわけで、娘孝行してきた。もっとも娘からすると、親孝行か。いわばパパ活(パパに活力を)というわけだ。

で、それから数日後、娘は生駒に帰省した。なんや、それ……。

そして行ったのがタケノコ掘りと若竹退治。そして森の中のカフェレストラン。生駒も職住森遊び混在の街であった。おしゃれだろう(⌒ー⌒)。

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この日は、20本くらい掘ったが、折り倒した若竹も20本近く。まだまだ出そうだ。かくしてGWは過ぎていったのであった。

 

2022/05/07

谷山浩子コンサートと「フィンランド」

東京で訪れていたのは、深川不動尊や神保町の書店や土倉取材やメトロポリタン美術展だけではない。実は、谷山浩子デビュー50周年記念のコンサートに行っていた。よくチケット手に入ったなあ。

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なんとオールリクエストというトンデモ企画で、その場でリクエストを受け付けて(半券の抽選)、歌うという。しかもソロではなく今回は4人(シンセ、ベース、バイオリン、ドラムなど打楽器系)の演奏もついている。全3000曲といわれる曲の楽譜が全部あるわけでなく、また知っているのは谷山一人の曲もある。それをその場でキーや曲調を伝え、多少練習したりアカペラもあったりしつつ、演奏・歌唱という離れ業。それがスゴイ。最初は多少の戸惑いがあるように見えても、そこで新曲をつくってしまったかのごとく引き込んでいく。ある種のジャズセッションのようでもあり、演奏家のプロの実力を見せつけられたかのように圧倒される。こんなこと、できるんだ……。そして、この場でしか演奏されることのない曲なのである。

 

さて、そのリクエストの中にはなかったのだが、ほぼ同時発売のベストアルバム「ネコとコバン」の中に「フィンランド」という曲がある。

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珍しく谷山の作詞作曲ではなく、「空飛ぶモンティパイソン」の歌の訳詩なのだが、今フィンランドにハマっている私にはいたく響く(笑)。

初めて聞いたときは「ヘンな曲」と思ってしまった(今もそうかも)だが、妙に癖になる。イギリス人にとってのフィンランドのイメージなのかなあ、偏見に満ちてない?と思ってしまった。「いつかはいきたい憧れの国」であるのだけど、「どこかにある国」。「海外旅行の行き先として忘れられてる」とか。ちなみに「山はそびえたち」とあるけど、多分、そんなに高い山はないと思う……。

今の日本ならフィンランドと聞いて連想するのは、サンタクロースにムーミン、そしてサウナ発祥の地でしょう。そしてウクライナ戦争からかつてのソ連フィンランド戦争(冬戦争)を連想したり、急遽NATOに加盟すると言い出した問題で注目を集めている。私も今は、伝説の狙撃手シモ・ヘイヘの伝記を読んでいるが、マイナーであるのは事実だ。

しかし林業関係者の間では、わりとフィンランドは人気なのではないかと思う。日本と面積が近くて、森林率も7割前後と似ている。それなのに林業は国の基幹産業で、木材生産は日本の2倍以上あって、木材製品輸出で大いに外貨を稼ぐ。そして森林蓄積を増やしている……なんだか「林業を成長産業に」と叫んでいる日本からすると、理想の国、理想の林業を展開しているように思えないか。実際、研究者もよく訪れているし、フィンランドの大学にある森林科学系の学部学科に留学している日本の林学徒は多い。

さて、どんな国なのかなあ。私も憧れてしまったよ。いつか行きたい国に仲間入りだ。

2022/05/06

メトロポリタン美術展にて

東京で訪れていたのは、深川不動尊や書店巡りや土倉取材だけではない。

実は、国立新美術館のメトロポリタン美術展に行っていた。

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アメリカの美術館所蔵品だが、ヨーロッパのルネサンス期から絶対王政、そして革命後の印象派まで、日本初上陸の逸品がずらりと並ぶ。いやあ、目の保養でした。今回の展示作品はこちら

その中でどさが一番気に入ったのだろうと自問したところ、思い出したのは、マリー・ドニーズ・ヴィレールのこの作品。

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この作品の作者は、長く別人と間違われていたという逸話はさておき、これ、友人の美術学生を描いたらしい。がその学生も絵筆を持って何かを描いている。目は、今風に言えばカメラ目線。つまり作者のヴィレールを描いていることになる。もっとも、鑑賞している自分と視線が合うということは、私が描かれている気分になる……という仕掛け。

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モネの「睡蓮」もあった。が、なんだか輪郭も色使いもヘン。その説明を読むと、なんと白内障を患っていたときに描いた睡蓮だという。数ある睡蓮の作品のなかでも特異な存在であった。

ほかに占いをしてやると言いつつ財布をすり取る「女占い師」の姑息な表情とか、誰が誰を狩っているのか、人も狩る獣人も狩る獣も狩るという誰もが狩猟に夢中な「狩りの場面」などもよろしい(^_^) 。

というわけで、なんだかんだと忙しいのであった。

2022/05/05

新島八重の子ども? 

私が先月末に東京に行ったのは、書店巡りや街歩きのためではない。それなりに仕事もしたのだ。

そんな関係で帰って来てからも若干の資料整理やら確認事項がある。その時にストックから見つけ出した写真。「こどもの日」にぴったりかも。

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明治の10~14年頃に取られたものだ。写っているのは誰かわかるだろうか。

真ん中の婦人は、新島八重。そう、同志社を創設した新島襄の妻にして、戊辰の会津戦争では狙撃手として戦った八重である。大河ドラマ『八重の桜』の主人公でもある。そして右側が土倉龍次郎。左が亀三郎。土倉庄三郎の次男と三男だ。年齢は11歳と6歳と記されているのだが、これは数えかもしれない。また二人の子どもの生年月日がちょっと怪しい(資料によって違う)ので、余計にわかりにくい。

ようするに土倉家の幼子は、この時期に同志社英学校に預けられた。一応は入学という形をとっているが、この年で英語の勉強をしたというよりは、養育されていたというべきだろう。世話を見たのは、同志社女学校の生徒ということだが、亀三郎は宣教師の女性パミリーに引き取られたという。パミリーはアメリカへの手紙に写真を添えて「My little  boy」と裏書きしたという。そして、たまに校長の家に遊びに行って八重に可愛がってもらったようだ。

庄三郎は、息子も娘も幼いうちに大阪や京都の学校に寄宿させている。当時はわりと大胆だったのだなあ,と驚く。この年に外に出してしまうというのは、現代から見るとちょっと早すぎるように思うが、実家だとボッチャン・オジョウサン扱いされてしまうからかもしれない。

そして龍次郎は、その後同志社を卒業?する20歳ぐらいまで京都で暮らしたよう。そして大滝に帰ると、南洋を夢見て、台湾へ雄飛する。
亀三郎は、卒業を待たずに伊勢の瀧野家に養子に行った。それが何歳なのかわからないのだが。そこで名前は「三郎」に改名した模様。当時は、養子とともにわりと簡単に改名したようだ。ただし正式な養子になったのはずっと後のようだが……この当たりも謎が多い。なお瀧野家も大山主の家系だ。かつては瀧野村をつくるほどであった。この瀧野家を逼塞させたのも三郎なのだが(^^;)。

そんなこんなで、こどもの日に幼子の写真を見つつ行く末を想像するのも悪くはあるまい。

 

 

 

2022/05/04

『林業遺産』にダークな遺産を

東京の三省堂書店で見かけた本。

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その名も『林業遺産』(東京大学出版会)。

思わず手にとって、「資料用に購入しようかなあ」と思って価格を見ると、6930円。すぐ書棚に戻しました(笑)。

というわけで購入しても、読んでもいないのだが、一応目次を紹介しておく。

【主要目次】

序章 林業遺産とは何か(柴崎茂光)

第I部 林業遺産の概要
1章 林業遺産の分類と価値(平野悠一郎)
2章 林業史からみた林業遺産(脇野 博)
3章 林業遺産の分布状況(柴崎茂光・深町加津枝・奥山洋一郎・八巻一成・奥 敬一)
4章 林業遺産における森林博物館の意義(奥山洋一郎)

第II部 林業遺産の保全と活用
5章 北海道の林業遺産の特長と活用(八巻一成)
6章 屋久島の林業遺産と文化・歴史的価値の変遷(柴崎茂光)
7章 森林鉄道の現況と保存の諸形態(武田 泉)
8章 森林鉄道を活用した地域振興(奥山洋一郎)
9章 越前オウレン栽培技術の文化的価値(奥 敬一)
10章 北山林業地域の景観変遷と新たな価値(深町加津枝)
11章 ウルシ生産と漆掻き技術の継承(林 雅秀)
12章 史料遺産「林政文庫」の保全と利用(竹本太郎)

終章 持続的な林業遺産の保全と活用を目指して(柴崎茂光・八巻一成) 

日本森林学会が認定するもので、拙ブログでも折に触れて林業遺産に指定されたものを紹介しているが、すでに45が選ばれているらしい。ただし2020年まで。昨年は、コロナ禍で調査選定できなかったのかな。ただし、候補は応募から選ぶようだから、地元の有志が資料やら何やらを揃えて提出しなければ審査対象にもならないみたい。(詳しくは知らない。)

また、林政資料はあるものの、今もそれを実践している土地がある、あるいは名残が見られる……とは限らない。資料だけで終わったものも遺産になっている。

だから逆に、身近な林業関係の資料を元に応募してみるといいのではないか。地図で見ると、中国や九州はまだ手薄い。切り口変えたら、なんでも貴重に見えるヾ(- -;)。

ただし、どこまで増やすかだよなあ。毎年幾つか認定していたら、遺産とするものが、そんなにたくさんあるのだろうか思ってしまう。

いっそ、失敗して自然破壊をした林業のようなダーク遺産も認定したら斬新かも。ネタはいっぱいある。大規模皆伐地とか。複層林施業地とか。数千万円の補助金で購入して、年間稼働日数4日だけの林業機械とか(^^;)。 

ダークツーリズムと提携して、「人はいかにして自然を破壊せりしや」を学んでもらうと、遺産も大いに役立つのではないかねえ。

ま、そんなことを思いついたのは、高すぎて手の出せない本への恨みか(^_^;)。

 

 

2022/05/03

里山を襲う「竹害」

このところ、東京に行ったり、自宅での用が多くて、なかなかタナカ山林に足を運べなかった。

この季節、竹の伸びが早いから頻繁に行ってタケノコ堀りをしなければならないのである。今年は成り年らしく、かなりの数のタケノコが伸びる可能性がある。過去、100本以上掘ったこともある。竹林ではなく雑木林なのに。

もちろん、全部食べるのは不可能だが、周囲に配るなり、掘って捨てることさえあるのだが、とにかく掘らないとタケノコは竹となり、静かに勢力を拡大する。竹が林立して葉を広げたら日陰が増えて枯れる木も出るだろう。土の養分を吸い取って樹勢を弱める可能性もあるだろう。広葉樹が竹に静かに置き換わっていく。そして気がつけば雑木林が竹林に変わってしまうのだ……。もはや侵略ドラマ並なのである。

そこで、今日は久しぶりにタナカ山林に駆けつけたのだが……掘る時間はないので様子を見る程度のつもりだったが……。

なんと一面に丈が1メートル以上のタケノコ(というのか?)が林立している。なかには2メートル以上のものもある。これはマズい。掘るよりも何よりも、伸びたタケノコもどきを蹴り倒す。まだ柔らかいので、一撃で折れるのがちょっと楽しい。蹴る次は、パンチ!も浴びせる。突き、蹴り、体当たり!!!

かなり成敗した。まだ頭頂部を出しただけのタケノコもかなり見つけたが、掘るヒマがない。こちらは明日以降の楽しみに取っておこう。

そして、かつてデッキを築いたところに行く。以前は、このデッキを元に森遊びをしていたのだが、時代とともに古くなり、腐ってきたので解体中の代物だ。このまま土に帰すことも考えているのだが……。ぎゃ。

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デッキの板を突き破っているタケノコがあった……。板はもともと腐って釘も緩んでいたのだが、見事に突き抜けるとは。
それに背後に見えるさらに伸びたタケノコ、いや、もはや竹は、高さ3メートルを超えているぞ。

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根元を見ると太い。棹は直径20センチ級だ。

こうなると、竹害と名付けてもいいのではないか。新たな自然被害を「竹害」として宣言する。せっかくだから商標登録しようか(なんで?)。

 

 

2022/05/02

ナショジオ最新号は丸ごと森林特集

東京では、また本をたくさん買い込んでしまったと記したが、もちろんまだ全然読んでいない。いつ読めるのか、いや読まねばならないのだが。

とりあえず目を通したのは雑誌だ。ナショナルジオグラフィック2022年5月号。

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「未来に残す世界の森林」とあるが、実は今号は丸ごと1冊、森林特集なのだ。特集記事の一部は、こちらにも掲載されている。ただ、ほかにもグラビアやコラムなども全部、森の記事。

  • <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300170/" target="_blank">森林の未来</a></u></div>

    世界各地で、猛暑と干ばつによって森林の木が次々に枯れている。しかし、世界の国々が力を合わせれば、被害を最小限に抑えることができる。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300171/" target="_blank">火をもって火を制す</a></u></div>

    オーストラリア先住民の人々が伝統的な火入れを復活させて、増加傾向にある大規模な森林火災を抑えようとしている。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300172/" target="_blank">マルミミゾウの森</a></u></div>

    ガボンの森林では、夜の気温上昇や降雨量の減少によって果実の量が減り、マルミミゾウの生存が脅かされている可能性がある。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300173/" target="_blank">森を救う四つの方法</a></u></div>

    別の土地へ移植するか、植林を進めるか、遺伝子を組み換えるか、それとも、何もせずに自然に任せるか? 炭素を吸収してくれる森林を助けるには、どの方法がベストだろう?

実に興味深い。100年以上生きるセコイアのアルビノ……ようするに葉緑体がないのにどうして生きられるの?成長するの?
とか、オーストラリアのアボリジニーの焼畑ならぬ火をもって火を制す技術。焼畑を連想する点もいい。
とか、森をつくるゾウ。ゾウが自らの好きな木の実を散布する?
などなど興味深い。

だが、もっとも目が引きつけられたのは、「森を救う四つの方法」だろう。上記にも記されている通り、気候変動が起こる中、いかなる方法があるか。移動させる、植える、遺伝子を組み換える、まではいかにも欧米的発送だな、と思えたが、最後の「放自然に任せる」。これは、ようするに放置するというわけ。これがいい。

ドイツで新しい考え方が生まれた。森をそのまま放置して、自らの自然の力で治癒させるのだ。

私の持論にもっとも近い。放置するというのは人の手を加えないこと。すると自然は自分で環境にあった新たな森をつくろうとする。これが安上がりで自然の摂理に則している。時間をかけるだけなのだ。記事には馬搬まで登場するが、なんとなく東洋哲学的。

写真が豊富で図表もあって、雑誌ならではの読みやすさもある。林業抜きに面白い。

2022/05/01

東京の緑地の散水方法

連休中だから、のんびり東京行脚のこぼれ話を。

神田界隈を歩いていると、小さな神社に出くわした。五十稲荷神社とあるが、小さい……。

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敷地は5坪ぐらいかな。しかし、わりと由緒あるらしく、御神籤やらご朱印帳やらと盛りだくさん。慶長年間からあったというから、江戸の歴史をなぞるわけだ。かつては足利藩屋敷内にあったらしいが、明治維新とともに周りの屋敷は町家になって、神社が残されたよう。敷地の割には大きなイチョウが育っている。都会の緑地として神社が果たす役割は大きいだろう。
ちなみに安産と五と十のつく、いわゆる「ごとう日」に参る神社とある。訪れたのは30日なので、五・十日であった。

改めて街を歩くと、東京はわりと緑の多い都会に思えてきた。街路樹も多いうえ、大企業の敷地内にも緑地が設えられている。いずれも人工的で、しかも金をかけているなあ、と思わせる緑地である。

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これはオフィスビルの中層階のオープンエアスペースに設けられた緑地だが、樹木が植えられている。草花の花壇ではなく、樹木を育てて森のようにしているのだから、結構土壌も深いのだろう。みたところ、人工土壌であるが、軽くするためだろうか。
ただ目立つのが黒いホース。これは散水用らしい。最近は噴霧するのではなく、点滴方式なのだ。この方が水を無駄に流さなくてもよいのだろう。水は足りなくてもあふれても困る。点滴散水法は砂漠緑化の技術として生まれたはずだが、今や都会のコンクリートジャングルに応用されているのであった。東京砂漠とはよくいったもんだ(^^;)。

 

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