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2022/05/20

「森林の境界明確化」記事の波及の裏側

以前、フォレストジャーナルに「森林の境界明確化」の記事を書いた。

富山発! 『森林境界明確化支援システム』で使える地図を【前編:境界線確定】

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この内容に関して、毎日新聞にも記事になった。富山県版であるが、内容はネットで全国的に読める。そして私もコメントを寄せている。

森林の境界明確化にデジタル技術を 富山のシステム開発者呼びかけ

なおYahoo!ニュースにも転載された模様。結構拡散されるのではないか。

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実は、この記事を書いた記者は、以前奈良支局にいて、私の連載(大和森林物語)の担当者だったのだ。

それが島根県を経て富山支局に転勤。そこで富山県のネタを探しているところで、私のフォレストジャーナルの記事に行き当たったという。そこで改めて取材してこの記事となった。実は、私は登場する小林さんには会ったことがない。私が記事にする際はメールのやり取りだけだったので、初めて顔を(写真だけど)見たのであった。

 

記事を読めばわかるが、古写真から森林境界線を割り出す技術は、約10年前に提唱されている。ところが、なかなか普及しない。もちろん、この技術で完璧に境界線を確定できるわけではないが、かなりの戦力になるはずだ。航空写真はわりと古くから全国を網羅しているから、たいていのところは可能なのだが。使うのもフリーソフト中心だから、手間も金もあまりかからない。

それでも、なかなか普及しないのは、まず行政や森林組合など、直接、森林境界線問題に向き合うはずの関係者のやる気の問題。まあ、面倒な仕事は増やしたくないのだろう。森林組合などは「そんなの自分たちの仕事じゃない」と思っているフシもある。

加えて森林所有者自身が、自分の土地の境界を確定させようという意志が薄弱だ。まあ、金になるわけじゃないし、隣の所有者といざこざ起こしたくないし……気持ちはわかる(^^;)。

10年前の技術が、フォレストジャーナル ⇒毎日新聞(富山版=ネット版) ⇒Yahoo!ニュースという流れで広まってきたわけだ。 

これらの記事によって、多少とも普及してくれたら、「とりあえず」でもいいから境界線を確定させておくか、と思ってほしい。さもないと、本当に将来に禍根を残す。子孫が迷惑する。


なお確定させたら、今度は自分の山の地図をつくろう。そうしたら楽しくなる。放棄しているような山林でも愛着が生まれるのではないか。その方法はフォレストジャーナルの後編に載せている。

 

 

 

 

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