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森と林業の本

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2022/05/27

賀茂川のキショウブ

京都の賀茂川(鴨川)の流れを少し見学した。

昔より中州が広がっている気がするのだが、どうだろうか。土砂が溜まっていないか。大雨が降ったらあふれそう。まあ、定期的に浚渫もするのだろうけど。

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で、目に止まったのが、中州の草の茂った中に見える黄色い花。

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これはキショウブではなかろうか。アヤメやカキツバタの仲間が生えているとは風流な……と思いたいところだが、たしかキショウブは外来種のはず。

そう、西アジアからヨーロッパにかけての地域が原産地で、日本には明治時代に園芸用に持ち込まれて栽培されたものとされる。今では、各地で見かけるし、環境省は要注意外来生物として扱っている。

日本のアヤメの仲間には黄色の花を咲かせるものはないので、重宝?されている面もあるが、外来種が野生化して広がったらよろしくない。

そもそも日本のショウブはサトイモ科だが、キショウブはアヤメ科で、種類としてはかなり違う。見た目はよく似ているけれど。なかなか厄介者である。

ところで、冒頭に「賀茂川(鴨川)」と書いたが、賀茂川と鴨川は違うらしい。同じ川なのだがどこで分けるかというと、支流である高野川との合流点より上流を「賀茂川」、下流を「鴨川」とするというのだ。私が写真を撮ったのは、北大路近隣だから、まさに分かれ目(^^;)。一応は賀茂川らしいが、実は国土地理院は、「鴨川」で統一しているそうだ。上賀茂神社と下鴨神社と使い分けるように。

こんなことにこだわるのだから、ショウブとキショウブの違いにも気を配ってほしい。川の名前で使い分けするなんて、京都人はイケズどすなあ。

でも正直うっとうしい。「うっせぇわ」と怒鳴りとうなるで。

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