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2022/05/02

ナショジオ最新号は丸ごと森林特集

東京では、また本をたくさん買い込んでしまったと記したが、もちろんまだ全然読んでいない。いつ読めるのか、いや読まねばならないのだが。

とりあえず目を通したのは雑誌だ。ナショナルジオグラフィック2022年5月号。

Photo_20220502170001

「未来に残す世界の森林」とあるが、実は今号は丸ごと1冊、森林特集なのだ。特集記事の一部は、こちらにも掲載されている。ただ、ほかにもグラビアやコラムなども全部、森の記事。

  • <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300170/" target="_blank">森林の未来</a></u></div>

    世界各地で、猛暑と干ばつによって森林の木が次々に枯れている。しかし、世界の国々が力を合わせれば、被害を最小限に抑えることができる。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300171/" target="_blank">火をもって火を制す</a></u></div>

    オーストラリア先住民の人々が伝統的な火入れを復活させて、増加傾向にある大規模な森林火災を抑えようとしている。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300172/" target="_blank">マルミミゾウの森</a></u></div>

    ガボンの森林では、夜の気温上昇や降雨量の減少によって果実の量が減り、マルミミゾウの生存が脅かされている可能性がある。

    <div class="bpimage_title"> <u><a href="/atcl/news/22/041300173/" target="_blank">森を救う四つの方法</a></u></div>

    別の土地へ移植するか、植林を進めるか、遺伝子を組み換えるか、それとも、何もせずに自然に任せるか? 炭素を吸収してくれる森林を助けるには、どの方法がベストだろう?

実に興味深い。100年以上生きるセコイアのアルビノ……ようするに葉緑体がないのにどうして生きられるの?成長するの?
とか、オーストラリアのアボリジニーの焼畑ならぬ火をもって火を制す技術。焼畑を連想する点もいい。
とか、森をつくるゾウ。ゾウが自らの好きな木の実を散布する?
などなど興味深い。

だが、もっとも目が引きつけられたのは、「森を救う四つの方法」だろう。上記にも記されている通り、気候変動が起こる中、いかなる方法があるか。移動させる、植える、遺伝子を組み換える、まではいかにも欧米的発送だな、と思えたが、最後の「放自然に任せる」。これは、ようするに放置するというわけ。これがいい。

ドイツで新しい考え方が生まれた。森をそのまま放置して、自らの自然の力で治癒させるのだ。

私の持論にもっとも近い。放置するというのは人の手を加えないこと。すると自然は自分で環境にあった新たな森をつくろうとする。これが安上がりで自然の摂理に則している。時間をかけるだけなのだ。記事には馬搬まで登場するが、なんとなく東洋哲学的。

写真が豊富で図表もあって、雑誌ならではの読みやすさもある。林業抜きに面白い。

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