メトロポリタン美術展にて
東京で訪れていたのは、深川不動尊や書店巡りや土倉取材だけではない。
実は、国立新美術館のメトロポリタン美術展に行っていた。
アメリカの美術館所蔵品だが、ヨーロッパのルネサンス期から絶対王政、そして革命後の印象派まで、日本初上陸の逸品がずらりと並ぶ。いやあ、目の保養でした。今回の展示作品はこちら。
その中でどさが一番気に入ったのだろうと自問したところ、思い出したのは、マリー・ドニーズ・ヴィレールのこの作品。
この作品の作者は、長く別人と間違われていたという逸話はさておき、これ、友人の美術学生を描いたらしい。がその学生も絵筆を持って何かを描いている。目は、今風に言えばカメラ目線。つまり作者のヴィレールを描いていることになる。もっとも、鑑賞している自分と視線が合うということは、私が描かれている気分になる……という仕掛け。
モネの「睡蓮」もあった。が、なんだか輪郭も色使いもヘン。その説明を読むと、なんと白内障を患っていたときに描いた睡蓮だという。数ある睡蓮の作品のなかでも特異な存在であった。
ほかに占いをしてやると言いつつ財布をすり取る「女占い師」の姑息な表情とか、誰が誰を狩っているのか、人も狩る獣人も狩る獣も狩るという誰もが狩猟に夢中な「狩りの場面」などもよろしい(^_^) 。
というわけで、なんだかんだと忙しいのであった。
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