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森と林業の本

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2022/05/25

大楠と、怪しい樹齢

日本には、各地に日本最古を謳った神社があるのだが、淡路島の伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)もその一つ。

ま、何をもって最古とするか、理屈はどうでもよいのだが、この神社には大楠がある。私は、この大楠を見に行ったのだよ。

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夫婦楠の名で知られるが、幹周り8mを誇っている。まあ、大きいことは認めるし、それをご神木よろしく祀るのも結構。根元に祠もある。
ただ樹齢を900年としているんだなあ。これは怪しい。

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よく見たら、約「900」年のところは張り替えている(^^;)。元は700年か800年か。

しかも、夫婦クスの名のとおり、幹は二つに分かれているのだが、これは2本の苗がそろって成長する際に癒着してくっついたものらしい。つまり1本の木ではなかったわけで、それを単に太さから樹齢を割り出したとしたら、ちょっと、いやかなり怪しい。

私の見立てでは、その半分以下、300~400年ぐらいではなかろうか。

どうも、人は大木の樹齢を長く長くと勝手に割り増しする傾向がある。以前、樹齢700年と判定されたツバキがあったのだが、(それも割り増しで実際は300年くらいだと思うのだが)命名されたときは「千年椿」となってしまい、いつのまにか説明板の樹齢も1000年に変えられてしまった経緯を聞いている。古くて太いとした方が神格化できて自慢なんだろう。

ちなみに同じ淡路島の妙勝寺にも大楠はある。こちらは見事。神酒周りは7・8m、根回りは11・6mとされている。根元に穴も開いていて、奥にはトトロが住んでいるらしい (゚o゚;) 。。。

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墓地の真ん中にあるが、「夫婦クス」よりずっと樹冠が広い。樹齢は600年とされていた。ちょっとだけ、謙虚(笑)。

しかし、この墓地はいい。高台にあるので海が見渡せる。それでいて、このクスの枝の広がりが素晴らしい。樹木葬ならぬ樹下葬だ。思わず墓参りに来ていた人に「こんなところに墓があるなんて羨ましいです」と言ってしまった。

樹木葬よりいいかな。墓石はあるけど。

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