カンヌ映画祭の(隠れた)グランプリ作品
カンヌ国際映画祭で、日本人監督の作品がどうの主演男優がどうの……と発表されている。
正直、私はカンヌ映画は苦手なんだが、こんな作品を知っているか。
「Kitte kitte iino? (木って切っていいの?)」という桶職人のショートムービーだ。これはれっきとした日本人監督の作品だが、グランプリ撮ったのだ。それなのに、どうも新聞やテレビでは報道されていないようなんだが。
監督は、長野県出身の映画監督・ビデオグラファーで合同会社LANG PICTURES代表の本木真武太氏。登場するのは友人の桶職人らしい。まだ若いこんな職人がいたのか。
東京を拠点に活動する。
こんな部門があることも知らなかったが、なるほど、面白い。本編はこちらで見られる。3分くらいかな。木って、と切って、伐ってをかけているが、内容は見てくれたらよい。
そこで問われているのは、「木を伐るのは自然破壊じゃねえの」という素人の問いかけに何と応えるかだろう。この中にもあるとおり「木は利用するのなら悪いことじゃなく……」なんて答は、「ああ、もういいよ」となるだろうな。
本当は、この問いかけの答を林業に関わる人なら誰もが常に考えておかなくちゃいけないと思う。が、そこで理屈をこねたら嫌われるのも作品のとおり(笑)。私なら、木が好きな人が伐るのならいいんじゃないの?という凡庸な返答しかできない。
でも、木とか森に興味を持たない人が木を伐っているのが現実ではないか。林業家の半分は、実は木が好きではなく森を破壊するのに喜びを感じているんじゃないか、というのが私の仮説。もし木が好きなのに、連日皆伐続けていたら、鬱になると思う。
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