シカの糞と糞虫の聖地
久しぶりに若草山を訪ねた。 草原があって、奈良盆地が一望できて。そこで見つけたもの。
シカの糞である。やっぱり奈良の魅力は、奈良のシカ、ナラシカでしょ! でも、シカだけを見ていては魅力は半分。そこでこのシカの糞をよく見ると、糞虫がいる。拡大すると、こんな感じ。ここに魅力を感じなきゃ!
糞虫という呼び名はともかく、これはきれいな瑠璃色だ。おそらくルリセンチコガネ? コガネムシの仲間は糞虫が多い。とくに奈良公園には約60種もいるという。日本全国に160ぐらいのはずだから、3分の1が生息する「糞虫の聖地」だ。
なぜ糞虫が多いかと言えば、当然シカの糞が大量になるからだ。それに群がる。しっかり糞を砕いて地中に運び込もうとしている。
おかげで土壌が肥えて草がよく生えて草がシカの餌になりシカの糞が大量に出て……という循環が成り立つ。また公園のシカの糞が知らぬうちに片づけられ、公園来訪の観光客にきれいな環境を提供し、よき思い出もつくってリピーターになってもらう、という循環もある。
ふと思ったのだが、奈良公園はいいよ。昔からシカの数は安定している。が、全国の野山で爆発的に増えている野生動物、とくにシカとイノシシの糞はどうなっているのだろうか。糞虫も増えて片づけているのか。糞虫は間に合わず野山に糞があふれているのか。今後、山に入ったらウンコ踏む状況になったら登山客減るかも?
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