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森と林業の本

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2022/06/19

ため池の遷移

我が家の近くにため池がある。若いころからよく遊んだものだが、久しぶりに訪れると標識があって、この池が「休ん場池」ということを知った。40年ぶり? そんなの聞いたことがなかったのだが。

それはともかく、改めて驚いたのは、池岸の変化だ。一方は人工的な土手になっているが、半分は自然のままの岸。かつては、水が流れ込む小川のあるところは浅瀬が広がり砂浜となっていたのだが、そこで砂遊びが結構できたのである。水路を掘って水の流れを変えると岸がどのように削られていくか……なんて、まるで河川工学の実験みたいなこともできた。どんどん砂州が広がるかと思えば、大雨で削れたり、池の水位を下げられると、一気に岸も崖になったり……。

釣りをする人もいたのだが、池にいるのはブラックバスやブルーギルばかり。私は網で稚魚をすくって退治?していたが、そのうちヘラブナを放流した輩も現れ、何やら釣りの名所ぽくなったのは苦々しく見ていた。彼らのマナーが悪すぎるのだ……。

そんなこんなで月日は流れ、現在はこんな具合。

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砂浜は、完全に陸地化していた。ヨシが生えて,今はササが進入しているみたい。

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そんな草むらの中に釣り人が(勝手に)つくった釣り台があった。今もここで釣る人がいるのかどうか。もちろん違法行為である。

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岸のコナラがナラ枯れで枯れて倒れ込んでいる。ここだけ見ると、大自然だ\(^o^)/。

ともあれ池の環境も長年のうちに変化した。この池の下流にあるのは、かつては宗教施設だけだったのだが、今は住宅がいくつか建ち並んでいる。まあ、池の大きさと距離を考えると、仮に大雨で決壊しても人家が水没するような水害は起きないと見ているが、身近なところで自然の遷移を実感している。

 

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