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森と林業の本

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2022/06/27

Y!ニュース「植えた?減った?地球の森林面積…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「増えた?減った?地球の森林面積の研究は複雑怪奇」を執筆しました。

いうまでもないが、数日前にブログで紹介した同じ内容をYahoo!ニュース用に書き換えたのであった。もちろん元論文にも目を通したが、英語だし、結局は「はやしま」さんの記事をトレースしただけのようなものになった。

改めて説明しておくと、私の記事および著書は、「地球の森は増えているんだよ!」という記事ではない。こういう研究もあるから、思い込みに引きずられないでよく考えて、というスタンスである。だから、ご指摘はありがたいのであって、文句をつけるわけないのである。

しかし、リモセン技術は、もう一歩の進歩が必要だと思った次第。現在は、主に色(光の波長)から解析するらしく、どの緑が樹木か、高さはどれぐらいかと読み取るのであって、高さ10メートルのアブラヤシと、5メートルのアカシアの区別はつきづらいのだろう。もっと解析度が上がれば葉や枝の形状、樹冠なども判別できるようになり、樹種を同定できるようになるかもしれない。
ただ、それならスギ1種だけの森と、アブラヤシ1種だけの農園の違いを説明できるだろうか。

なお、今回は触れなかったが、統計の森林面積は信じない方がよい。伐採跡地の裸地も、採石した岩山も、みんな森林面積に組み入れているから。そこに再造林したかどうかも関係ない。かなりの水増しなのである。

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このはげ山も、統計上は森林地帯、ということになっている。

 

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