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森と林業と田舎の本

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2022/06/05

 アサリの時代と台湾パイン

このところスーパーの水産物売り場で目立つのが、知らない貝類。そこに書かれたポップで笑った。

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あさりの時代は終わった、そうだ。で「しおふき貝」。私は知らなかったが、九州ではメジャーなんだそうだ。そういや、先日は「すだれ貝」というのも登場していた。食べてみたら、味はアサリとは違うのだが、なかなかいけた。これは悪くない。新たな食味が楽しめる。

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「あさりの時代は終わった」と書かれるのは、もちろん熊本県のあさり産地偽装のせいだろう。熊本産で出荷していたほとんどが中国産だったのだ。これで一気に売り場には中国産あさりが並ぶようになったが、売れ行きはイマイチの模様。中国産が悪いのではない。偽装されて信頼感がなくなったから買う気になれないのだ。商品とは、実は商品自体ではなく売り手のイメージが強く影響する。それが汚れたら買う意欲は落ちる。実際、私も買わない。結果的にあさり離れが進む。

で、新たな貝が登場する。すると産地は気にならない。あさりに代わって貝類のシェアを食うだろう。

一方で、果物売り場で目立つのが「台湾産パイナップル」。こちらもいうまでもなく、昨年中国が台湾産パイナップルを締め出したことで、日本が大量購入したのだ。すると、これまでなじみのなかった台湾産パインを知って、人気を呼ぶ。知らなかっただけで美味いのだ。

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災い転じて福となす、の典型だ。台湾は困らない。以前より売れ行きが伸びたという声もある。日本も知らなかった味を知る。私も生のパイナップルをよく買うようになった。中国市民はどう思っているのかは知らんけど。経済制裁ではよくある話だ。

これを、たとえは政府や自治体が売れない分を税金で補てんします、としたらどうなるか。新たな市場も売り方も登場せず、産地は当面補助金で食っても、どんどん生産は縮んでいくだろう。

だからウッドショックだ、外材に圧されて、とか言ってんじゃねえよ。

 

ちなみに、宮崎の盗伐を理由に中国が日本の木材を締め出されたらどうする?

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コメント

子供の頃…バナナと言えば台湾バナナ。カステラと同様に、入院した時にお見舞いにもらう位の高級品だった記憶があります。「明日の遠足のオヤツは100円まで!」「先生〜バナナはオヤツに入りますか〜?」…と言うベタなやりとりに出てくる位に重要な嗜好品でした。そして、その台湾バナナも知らぬ間にフィリピン産に変わっていきました。四半世紀を経て、店頭に並ぶ台湾パイナップルはやはり高級品です。…美味しそうなので、妻にねだってみますが…

世界がロシア・ウクライナの紛争材を締め出した様に、今後は中国だけでは無く盗伐材を締め出す可能性はあると思います。日本は森林認証取得を勧める一方で、盗っ人の木材を輸出したり国内に流通させる産地偽装?ウッドロンダリングやバイオマスロンダリング国に成り下がっており、木材に関してはならず者国家と呼ばれる日も近いでしょうね(笑)まあ…今は苦しくとも、災害を招かない丁寧な施業を行い、認証材を生産する者しか残らないと思いますよ。

フィリピン産パインより台湾パインは少し高い(せいぜい500円前後)ですが、美味しいです。芯まで食べられる。

中国も森林認証を進めているし、日本に圧力かけるために、いきなり「木材輸入禁止」を言い出す可能性はあります。その理由は、違法木材だから、と。
それに日本は反論できますかね。現実に盗伐と再造林無視だらけなんだから。

いつの世も、真面目に生きている者の邪魔をする輩はいます。諦めないことが大事です。

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