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森と林業の本

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2022/07/29

「乾燥」という魔法

木材は乾燥させないと使えない、乾燥剤と未完乾燥材は別物……とよく聞く。実際、木を乾燥させると寸法は変わるし、重さは変わるし、強度も何もかも変わる。見た目もかなり変わる。

という話をするつもりはなくて、たまたま見つけたお菓子というかおつまみがこちら。

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 愛媛県の柑橘類の実を薄切りして乾燥させたもの。ただ、それだけ。シトラス・チップスというそうだ。かじるとよく乾燥しているので、パリパリと割れて口の中でふやける。ほのかに甘く、また渋みがあったり、香りもそれぞれ違う。しかし何も味付けしていない。砂糖も使っていないそうだ。皮も美味しい。口の中で柑橘にもどる。

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種類は7種類ほど(温州みかん、愛媛果試第28号、伊予柑、河内晩柑、はるか、ブラッドオレンジ、レモン)混ぜてあるのだが、なんともシンプルで美味い。酒のつまみにもってこい……と思ってから、あえてチップを酒(今回はジンソーダ)に漬けてみた。
しばらくすると、乾燥チップがほぐれて生っぽくなる。果汁が溶けだす。これはジンリッキー(ジン、ソーダ、ライムのカクテル)だね。入れたのはライムじゃないけど。

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そこでふと思いついた。木材も、乾燥を通してこんな変化(へんげ)を見せられないか。7つの樹種の板を乾燥させて違いを楽しむ。何の違いか。内装材というのはアリキタリだな。やはり、かじらせるか(笑)。鉋屑に調味料をしみこませて乾燥させたら、珍味として売れるような気がする。

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こちらはダイソーで見かけた。「枝をかじってストレス解消!」とあるから、えええ、そんな商品あるの? と驚いたのだけど、よく見ると「小動物」用だった(笑)。リスとかハムスターにかじらせるのか。これの人間版を出してみたらどうだろう。食い物にすると、木がもっとも身近になる。

 

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