献花と花卉産業
今日は甥が訪ねてきたのだが、用件を済ませた後にどうするか、となって「どこか見学する?」。
そこで訪れたのが大和西大寺駅前。。。まだ献花の列は続いているのだ。
私は送って行っただけだけど、現場写真をいただいた。
若者が多い気がする。もはや連鎖反応的にバズッている感覚。我れも行かねば、という心理が漂う。
不謹慎?不謹慎なのは、安倍氏を利用する政治家だろう。いきなり安倍氏と並んで撮った写真やメールを公開し始めたし、あげくは国葬だそうである。ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相でさえ国民葬だったのに、随分敷居が下げたものだ。そのうち国会議員を一期でもした者は国葬にしようなんて言い出しかねない。
ところで献花とは何だろうか。本来の仏教にはない習慣だ。仏壇や墓に供えるのは供花。献花はキリスト教の葬儀に花を手向けるものだが、それを葬儀業者が取り入れて日本の新たな儀式にしたらしい。私も、身内の葬式で葬儀を案内した担当者の言われるままに棺桶に花を供えた記憶がある。
まあ、絵になるというか、一人一人が何か役割を得るのは儀式としては様になるのだろう。
献花はなんでもよいというが、基本は白い花だ。ユリやカーネーション、キクなど種類は多いが、花屋も頑張って集めたようだ。ちなみに奈良県は花卉の産地であり、多くの花を栽培している。ただ7月はわりと花の端境期ではなかろうか。小ギクなどは夏のお盆シーズンに向けて花を咲かせようと電照栽培していたから、今はまだ少し早いと思うのだが……。ユリも通常ならこれからだ。
それでも葬儀に季節性はなく、春夏秋冬いつでも供給してみせるのが、花卉産業なりの矜持かもしれない。
世間に必要とされたときに必要とされる分だけ提供してみせるというのは、ビジネスであるとともに、関わっているプロならではの誇りである。ウッドショックのこと言ってるんじゃないよ。
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