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森と林業の本

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2022/07/01

生駒のバイオマス発電計画の燃料は何か

連日、暑い。テレビでは気温が35度を超えたから、外にはできるだけ出ないよう、運動もしないよう、と呼びかけている。初日はそれに従ったのだが、次の日は38度。こうなりゃ、外に出るしかあるめえ、と(笑)。というわけで、連日山を歩いている。生駒山系だけでも、そこそこ選ぶと違った楽しみ方ができるのだが……。

今日は、三好長慶の飯盛山城をぐるりと巡ったわけだが、勢い余って? 大東バイオマス発電所も見学へ。

これまで幾度も覗きに行っているが、その度に警備が厳重になっている。「防犯カメラ設置中」の看板多数。見られてまずいものがあるのか?ま、そんなもの無視するんだが。

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ここは生駒山の尾根を少しだけ大阪側に入ったところにあって、一応は大阪でもっとも大きなバイオマス発電所ということになっている。
経営母体はTJホールディングスを名乗っているが、主に年樹木再生センターという名の街路樹などの剪定木を扱う、廃棄物処理会社。産廃とは言わないのだが……。そして龍間発電所(もしくは大東バイオマス発電所)を経営している。外向きには、剪定木や建築廃材、未利用材などをチップ化している。それを燃料とするという触れ込みだ。

でも、ねえ。ドカンと門前に積んであるのは、直系80cm級も含む丸太である。わりと真っ直ぐでA材、B材として十分通用しそうだ。

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これはどこから持ってきたのやら。林業地とは限らず、各地のメガソーラーなど建設地の支障木伐採が使われるケースも多い。みんな山の木を全部伐って、そのまま運び込まれる。廃材と未利用材を使うということは、ようするに、木ならなんでも使いますよ、ということだ。

それにしても内陸、それも山の上に建設したのだから、輸送方法とルートが気になる。みんなトラックで運ぶしかないし、奈良県は別のバイオマス発電所があるので、どうも三重県かららしい。年間6万トンを燃やしているという。関西で木質廃棄物は80~90万トン出るから大丈夫というが、関西にバイオマス発電所が幾つあると思っているのよ。
なんと計画説明会では、生駒市内の街路樹の剪定木を使います、と発言があったというのだが……(笑)。

そして、この会社、なんと生駒市内にも第2号発電所の建設計画を進めているのだ。

そこに住友林業も参加する。電力は、生駒市が出資する電力会社に供給するためと謳う。とうとう生駒市も自然破壊とCO2排出に加担するようになるか。

これが再生可能エネルギーとは片腹痛い。同時に未利用材という名による電気料金嵩上げ搾取、さらに20年後のFIT価格が切れるときの破棄まで目に浮かぶ。

とまあ、暑い中を視察していたのであった。

 

 

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