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森と林業の本

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2022/07/15

安倍暗殺事件の裁判は

ちょっと、今日は雑談というか妄想

いまだに大和西大寺駅前は、献花の列が絶えないらしい。ちょっと驚きの人数だ。

なかには中高生の姿も多く見える。いや、私は直接見ていないけど。君子危うきに近寄らず(誰が君子……)なんで。結局、奈良県内の花屋に特需が起きている。とてつもない花の量だ。

どうやら、安倍氏の生前を詳しく知っていない、わりと批判的に見ていた人も参列しているようだ。「奈良県民として申し訳ない」という声も少なくない。やはり射殺時の瞬間映像が何度もテレビで流されるからだろう。撃たれて倒れる様子の映像があることもすごいことなんだが、それを幾度も流すテレビ局もすごい。

ちなみに山上容疑者(という.より、犯人)は、犯行後そのまま捕まったのだから、最初から逃げるつもりはなかったのだろう。やはり「無敵の人」であった。我が身を守るつもりがないのだ。

今後の「山上徹也」像は、裁判の場で描かれていくのではないか。ただ事実関係は争わないと思うから、重要なのは動機の解明となる。そして量刑だろう。

殺人罪では、だいたい死刑か無期懲役刑だ。通常、死刑になるのは二人以上の殺害の場合で、今回は一人だ。動機から情状酌量の余地も考えられる。ただし社会に与えた影響なども加味されるから極刑の可能性がないではない。

動機に統一協会を上げているが、その問題が身に降りかかったのは十数年前なのだから、直接それが動機というよりは、その後の人生が上手くいかないことを振り返ると、その理由は学生時代の母親の振る舞いに思い至ったからとなる。では、近年の暮らしはどのような状況だったのか、精神状態だったのか、まだ完全に明らかにはされていない。

裁判は、当然奈良地方裁判所で開かれる。傍聴に行けないかとも思うが、多分マスコミが殺到して傍聴券をくじ引きで取り合うのだろうから、確率は低い。
私としては、裁判員に選ばれたい、と思ってしまう。そこでしか知ることのできない事実が大量に示されるはずだ。

もちろん、それらの事実から彼の内面を推定できたとしても守秘義務が課されて公表できないのだが、それは私にとって(発表しない)最大級のルポルタージュになるように思う。

 

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コメント

あの量の花がこの後どこに行くのかは気になるところですね。(下衆の...)
動機に影響を及ぼしたのは、恐らく統一教会の問題があった時期が大学受験と重なるからではないでしょうか。
大学に行っていれば今とは180°違った人生があったと考えてしまうのも分からなくはありませんが、そのことと今回の犯行の動機を結びつけてしまうのは、犯人のあまりにも勝手な言い訳でしかないと思います。
裁判員にご当選されることを祈っています。

動機の解明というよりは脳科学的に「人は何を経験したらどう反応するのか」みたいな世界ですね。

今回の犯罪は、基本、八つ当たりなんだけど、ネット界では八つ当たり言説だらけですからね。

八つ当たりというよりも、人は何をするにせよ、正当な理由を必要とするということではないでしょうか。それがたとえ自分だけが納得できる理由だとしても。
今回の事件も、目的は殺害ではなく自分の人生を終わらせることに向いていたと感じてしまいます。
そんな理由付けのために一つの命が奪われてしまったと考えたとき、やるせないような虚しさが溢れてきます。

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