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森と林業と田舎の本

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2022/08/20

実験・素人間伐の末路?

我がタナカ山林は、2014年に一度、半分皆伐している。雑木林の木々を全部伐ってすっきりさせたのだ。

実はそれだけではない。その際に残り半分のうちのさらに半分を間伐した。ただし、太い高い木を残し、下層のブッシュとなっていた灌木だけを伐採したのである。

なぜ、こんなことをしたのか。まあ、単純に比較してみようと思ったのさ(^o^)。

一般に雑木林を放置しておくと、ブッシュになって徐々に多様性が失われていく。見た目も悪い。そこで間伐をしてきれいにしようと考える。しかし林業のような経済林ではないから、あまりプロを雇えない。そこで森林ボランティアなどが活躍する。
そこまではいいのだが……森林ボランティアは、たいてい太い木を残して細い木や草ばかりを伐る。太い木は見映えがよいので残して、その間をすっきりしたら見通しもよくなり景観は改善される……と思うからだ。実際、太い木を伐るのは素人には無理だし。

だが、そうした間伐をすると、その当初は見通しがよくなったと喜ぶが、実は次世代の稚樹を伐ってしまい、高齢樹だけを残すわけで、森の少子高齢化を進めてしまう。しかも林冠は開かれず光が入ってこないから、新たな木々も育ちにくい。もし雑木林を若がらせ、明るい森にしたければ、いったん皆伐をした方がよいとされている。

というわけで、私は実験してみたのだ。半分を皆伐した。それはプロとセミプロにお願いした。たしか本ブログでも成り行きを逐一紹介したはず。そちらの変化も折に触れて紹介したが、実はその際に残りの森にも手を付けたのだ。

つまり、半分の半分をそのまま残して放置し、残りの半分の半分を下層間伐だけをした。こちらは私一人で行う。それでもその時はわりと光が差し込んだ。

22-2

これは2016年撮影。林内から道路方面を映している。2年近く経っているが、下層にはほとんど草木が育っていない。案の定、間伐だけでは光量が足りないのだなあ。

22-3_20220820171401

こちらは2017年。道路から森を撮影。林床には萌芽が伸びているだけで、やはりあまり植生は回復していない。思っていた以上に、育たないものである。

22-1_20220820171301

そこで、これは昨日。2022年だ。おおお、かなり下層に育ちだしたか。もうすぐ中層になるかも。伐採から8年、上記の写真から5年でここまで変わるか。素人の下層間伐だけでも、時間をかければ植生は回復するわけだ。

ところで手を付けなかった部分、つまり半分の半分はどうなっているか。それが意外な状況である。なぜなら台風で、随分多くの木が倒れたからだ。グチャグチャになってしまって、片づけるのも諦めてしまった。だって倒木・かかり木は怖いからね。放置すると、それらの木もそのうち次の大風で揺すられて地面に倒れたり、腐ったりして、徐々に片づきだした。またナラ枯れも進んだ。伐れないと放置した木が枯れて倒れる。そしてわりと明るい森になったのである。

面白い結果である。想像どおりにはならないものだ。皆伐したところは、ササが入ったうえに早生樹が茂り、ボサボサの森になってしまったが、また私が手を入れている。間伐もするし、アジサイやセンダンを植えたりもする。

実験?はまだ続く。今後森はどうなるか観察を続けよう。

 

 

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