町並み保存か、町並み創生か
先日岡山に行った際、帰り道に道草して真庭市を訪れた。めざすは銘建工業……ではなく、町並み保存地区である。しっかり観光するのだ(^o^)。
ここは合併前の勝山町に残る江戸時代の町並みということだった。たしか20年ぐらい前にも訪れているのだが、当時はあまり観光化もしていず、目立った地域でもなかった。城下町などの木造家屋の町並みを小京都とか名付けて伝統的な歴史風情を売り出す手法は各地にあるが、ここもその一つ。
ただ正直言って、さほど伝統的な家屋が多いわけではない。モルタル家屋や店舗も多く、むしろ昭和レトロを感じさせる(^^;)。
これがもっとも木造家屋の目立つ通りの一角かな。
そのうえ私の訪れたのが平日の朝なのだ。空いている店もあまりないし、人通りも少ない…というかほとんどない。困ってしまう(^^;)。江戸時代の武家屋敷なども残されていたのだが、そもそも2万5000石ほどの小藩だけに城下町や城自体も小さかったみたい。
代わりに目に止まったのが、のれん。
これがいい。かかっているのは通常の住宅もあれば店舗もあるが、店の扱う商品を描いたりもする。ひのき草木染めだそうだ。こちらの方が木造家屋の町並みより映える。のれんの町並みの方を売り出す方がいいんじゃないか。
こちらは歴史があるわけではなく、いわば町並み創生だろう。誰か仕掛け人がいるのかどうか、通りの家が思い思いの柄ののれんをかけると、一気に町並みがおしゃれになる。
中途半端な江戸時代の町並みを売り物にするより“のれんの街”を強調した方がよいように思う。安上がりだし。
私も奮発して、こんな草木染めののれんをお土産に買おうか、と思った。どこにかけるのか悩むが、自宅の部屋の壁でも楽しめる。でも、高いかなあ、大きさも柄も気に入るだろうか。。。と考えながら町並みを歩く。
残念ながら、草木染めの店は閉まっていた。早すぎたかなあ。
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