迷子の迷子の糞虫ちゃんin若草山
超大型台風が来襲している。おかげで今週後半から雨が続くという予報が出た。それでは取材に出られぬ。
そこで雨(昨日)と雨(明日)の合間の今日しかチャンスはない、と朝から春日大社の森を抜けて、若草山に登ってきた。幸い、青空が広がっている。が、それは日陰もないということを意味する。かんかん照りの中を草原状の若草山に登ると、強烈な日差しにやられる。逃げ場がない。頭がクラクラした。
いや、何も山登りが目的ではない。ちゃんとした仕事なのだよ……。最大の目的は、草原とシカの写真を撮ること。
残念ながら草原にシカはいなかった。こんな日差しの中は、シカも暑くていやなんだろうなあ。側溝の水の中に使っているシカもいたもの。おかげでシカなしの写真になってしまった。シカたがない(洒落じゃない)。
それでも、収穫はあった。
ちょっと日陰の木の下に、シカの糞を運ぶ糞虫(多分、ルリコガネ)を発見。
デカい糞を転がしながら運んでおった。思わず観察しながら撮影する。なかなか上手く転がすじゃないか。。。
と思った時であった。なぜか、糞虫はいきなり糞を手放し、スタスタと行ってしまう。おい、どうした、糞はいらないのか。
が、糞を捨てたわけではなさそうだ。糞からつかず離れずの距離で周りをグルグル回る。しばらく落ち葉の中にもぐったり、また糞に近づいたり。
ははん。どうやら道に迷ったようだ。巣まで落ち葉の中をどう進むのかわからなくなったみたい。おそらく臭いをつけているのだろうが、それが混乱したのか。糞を持ち帰る場所がわからん、と混乱している様子である。迷子の迷子の糞虫ちゃん。
思わず、頑張れ!と応援する(笑)。わんわんとは吠えないけど。
そして、しばらくしたら糞虫はまた糞を転がし始めた。どうやら帰り道を発見したらしい。迷子終了!
やがて、ある落ち葉の下に糞とともに潜り込んだ。
こうなると、その上の落ち葉を剥がしたくなるぜ(⌒ー⌒)。
わあ、こんなに糞をため込んでいたのか。穴を掘らずに、落ち葉の下に巣をつくっていた。食べ応えあるだろう。
もちろん、また落ち葉をかぶせてやる。
糞虫は、奈良公園の生態系の要と言われている。莫大なシカの糞を片づけつつ、土壌に戻しているのだから。
本日は摂氏36度だった。
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参考になるかどうかわかりませんが
ここ最近、ラジオで見つけたものを
8月29日(月)TBSラジオのアシタノカレッジで
押入れでレタスの水耕栽培している人が
LEDと液肥でレタス、大規模の野菜工場もあるくらいだから
住宅の押入れでも、まあできなくはないわけですが
問題はその後、この女性はガスまで自給しているとラジオから
大阪の吹田市、住宅が密集しているアパートでガスの自給自足?
たぶん、月曜までラジコなどで聴けるかと
アパートではニワトリも飼っているらしいけど
それだけじゃガス作るの難しいような
動物の排泄物も混ぜれば可能かもしれないけど
そこらに排泄物は落ちてないし
投稿: | 2022/08/31 20:39