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森と林業と田舎の本

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2022/09/28

Y!ニュース「ウクライナ戦争で木材増産……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「ウクライナ戦争で木材増産。それが世界の森を破壊するを書きました。

テレビで流れるウクライナの戦闘シーンを見ていると、各地で森にも火の手が上がっていることを知ることができる。戦火で火事が勃発するのは自明の理だが、こうして失われる森も戦争被害に入っているだろうか。

今回悩んだのは、ウクライナが保護林を解除して森を伐っているという話から始まったのだが、そこで登場したのがフィンランド。フィンランドの林業会社はぼろ儲けをしているらしい。

この話題を入れるのなら、やはり冬戦争の経験を書かねばならないだろう。それは『フィンランド 虚像の森』を取り上げることである。Yahoo!ニュースの編集部は、執筆者が書いた本を紹介する、つまり宣伝を嫌う。そこで、どのようにしたら触れられるか……と考えた結果、少々脱線しつつも冬戦争のことに触れたのである。実際、フィンランドがソ連と戦った冬戦争は、ロシアのウクライナ侵攻と酷似する。ただウクライナには西側諸国から武器弾薬が届く。簡単に休戦することはないだろう。ミリオタは興味持つんじゃない?

国内のことも触れて、森林認証や違法伐採、盗伐まで広げる予定だったが、結果的には無理だった。

 

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コメント

お疲れ様です。日本の目指す林業は、森林認証制度により違法伐採による外材を排除し、自給率を高め海外事情に振り回されない独立した流れの構築…だったと思われますが、紛争の前には全て言葉だけになりそうです。未来の財産の食い潰し合戦の始まりでしょうか。
さて…全く先が読めませんが、粛々と安全作業を続けます。

フィンランドの森も、ほとんどがPEFCを取得しているんですよ。でも、環境に配慮したとはとても言えない。
気候変動も生物多様性も、もはや風前の灯火。

愚の骨頂であるカーボンニュートラルと同じで、輩の前では、気候変動も生物多様性もただの言葉に終わるのでしょうか。まあ…諦めたら終わりますので、できるだけ抗ってみましょう。

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